恋のはじまり

ぬくもりと優しさ

「いいの?」

「はい」

「なら、ホテル行こうか」

はい…」

コンビニで傘を買い、ホテル街に行ったあたしたち。

部屋に入るなりドロドロに甘いディープキスから始まった。

シャワーは?と聞くがいらないと言われてそのままベッドへダイブ。

両手で胸を包み込まれ。

次第に指の腹でくるくると乳輪を刺激されると、あたしは声に出す。

じらし方がうまいなと思った。
………

………

「何。なんか考えるくらい余裕あるんかな?」

「へ?いえ、なにも…」

「お仕置き」

そういうと服を捲し上げてブラジャーを外し、乳首に吸い付いた。

「っっ…」

ペロペロと舌で弄んで刺激される。

あたしはこの気持ちよさにおぼれそうになる。

乳首はされるがままにいじられるが、肝心なところには触れられていない。

早く触れてほしくて気が付くと腰を動かしていた。

それに気づいた楠木さんは笑った。

「正直なんだね」

「…それは言わないで…」

「かわいい」

「そんなことないです」

「だって。こんなに反応してくれてるんだもん。可愛いよ。もっといじめたくなる」

にやりと微笑む楠木さんは、わざとらしくふとももの裏を撫でる。

それにすら感じてしまうあたしを見る楠木さん。

視線が痛い…

すると予告なしに指がクリトリスに触れた。

グッとこらえてしまうあたしに楠木さんはキスをくれた。

優しくて気持ちがあるキス。

それはいくら他人の、知合ったばかりのあたしでも伝わる。

だから余計おぼれたくなる。
………

………

「…最近彼氏としてる?」

「え?あ…はい」

「キスは?」

「………」

「話したくないならいいよ」

「あ、いえ…キスはしてないです。えっちだけです」

その話をすると一気にダークモードに入った楠木さん。

やっぱりまずかったかな…

「じゃ、気持ちあるセックスしますか」

「へ??」

「気持ちよくさせてあげる」

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