ひとりエッチ

忘れられない思い出

「あんっ」

みのりは声を出した。

彼はもう片方の乳首も丁寧に舐めた後、みのりを仰向けに倒してパンティーを脱がした。

そして両脚を広げさせてその間に入ると太腿を支えながらみのりのあそこに口付けした。

彼は暫くそれを舐めたり吸い上げたりしてみのりの喘ぎ声を聞いた。

そしてコンドームを装着すると先端を彼女のヴァギナに向けて、

「挿れるよ」

そう言ってゆっくりと挿し込んだ。

みのりは彼の立派な大きなあれが自分の中に押し広げながら入って来た、その時の激しい感覚がとてつもなく気持ち良くて、体をグイッと仰け反りながら喘いだ。

彼は暫くそのままでみのりに包まれている感覚を味わって、スッと後ろに腰を動かしてカリがとば口まで来ると勢い良く前に突き上げた。

奥まで入った。そして彼は激しく乱暴に腰を振った。

しかしみのりは全く痛がらずに彼に両手足を絡ませ喘いでいた。

痛がらないとは言えこういう時は内心痛がっているのが相場であるけれど、みのりは心の底から気持ち良くなって喘いでいた。

確かに痛みはあった。だがその痛みが何とも言い知れぬ快感へと変わってみのりを刺激した。

間もなく2人の快感は絶頂に達した。

彼は力の抜けたペニスを抜くと、精液の溜まったコンドームを外した。

「みのり、気持ち良かったか?」

「うん。学はどうだった?」

「滅茶苦茶気持ち良かったよ。ありがとう。」

2人は微笑み合いながら汗を纏った裸のまま抱き合った。

………

………

………

私はスマホのアラームで目を覚ますと上半身を持ち上げそのまま背伸びをした。

カーテンから朝の光が漏れていた。鳩の声がする。

恐らく雀の囀りが響いていた。

カーテンを開けるとうららかな空の下に元気に輝く人家が眺められた。

私は着替えると部屋を出て顔を洗った。

リビングのソファには私より早起きしていた父が足を組んで新聞を読みながら座っていた。

私は父に挨拶した。

父も新聞越しに微笑みながら返事した。

朝ご飯を食べてから歯を磨き、部屋に戻って学校に行く準備をした。

学校に着くと教室はレポートやってないだのレポート見せろだのと騒々しかった。

間もなく1時間目の英語の授業が始まった。

授業が始まってから10分程して教室のドアが開いた。

池内だった。

彼は遅刻しておきながら何の反省の色も示さず先生にテキトウに挨拶すると自分の席に座って早速周りの人と何か話し始めた。

私はその時まで全く彼の事を忘れていた。

遅刻していた事さえ全く気付かなかった。

しかしもう彼を見ても何とも思わなかった。

昨日の彼に対する激しい煩悶は一体何だったのだろうかと思った。

1時間目が終わった。始まってからまだ50分しか経ってないのにもう疲れた。

私は何時ものように机の上に突っ伏した。

皆は必死にレポートをやっていた。特に後ろの席の人は授業中に隠れてレポートをしていた。

不図私は肩を叩かれた。

顔を上げると池内だった。

え?今度は何さ。

彼は子供のような目で私を見ていた。

「佐々木さんさ、レポート終わった?」

言いたい事は何となくわかった。

私は頷いた。

「ねぇ、レポート貸してくんない?」

やっぱり。

私はまた頷くと鞄からレポート用のノートを取り出して彼に渡した。

彼は礼を言うと奪うようにそれを取って自分の席に戻って行った。チャイムが鳴って先生が入って来た。

昼休みになると私は母に作ってもらった弁当を出して食べ始めた。

友達は居ないから一人で食べていると、またあの男が来て私を誘った。

しかし私はもう彼に興味はなかったので断った。

意外にも池内は諦めが早かった。

私が断ると直ぐに私から離れた。

そのような点はとても良かった。 

私の心は何となく冷めていた。

昨晩久し振りに号泣してから全く落ち着いてしまった。

私の情熱なんて所詮この程度なんだろうなと思って、急に寂しくなった。

私は自分の将来を想像した。

果たして自分は結婚しているのであろうか?そもそも私は結婚を望んでいるのだろうか?わからなかった。

昨日からずっとこんな自問してばかりだった。

もう疲れた。

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