K君は、私に覆い被さって来た。
(実際は私が布団を顔が隠れるくらいまで持ち上げ引き上げただけ)
そして驚いた私の、半開きの口に、柔らかく綺麗な唇を重ねた。
私は首から上が火照ってきて、目を瞑り、鼻息を立てないようにK君の舌を感じた。
K君の舌は、とても柔らかく、そして熱かった。
私とK君は、暫く舌を絡ませて、お互いの抑え難い性欲と愛を確かめ合っていた。
彼がK君が顔を上げて私の顔を、その澄み切った、山頂の岩と岩の間から流れ出る清水のように、綺麗な目で私の目をじっと見つめた。
私は溢れ出る性欲のためか、それとも恥ずかしさのためか、(もし恥ずかしさのためなら正真正銘の馬鹿ですよ)私は顔を赤らめて、緊張した状態で、K君の熱い、鋭い、綺麗な眼差しを受け止めていた。
「美咲、愛してる」
私はシャープペンをぶん投げた。
そして今度こそは確かな恥ずかしさのために、きちんと顔を赤らめ、思わず笑ってしまった。
そして私は、徐々に今の冷静であるはずの自分自身が、己の悪文に性的な興奮をしているのを感じた。
私の敏感なアソコが、熱を帯びて、僅かに濡れている。
ちょっと腰を動かしただけでピチャピチャと水音がなってしまいそうな気がする程、私の知らぬ間に濡れている。
オナニーがしたい。
しかし私はぐっと歯を食いしばって、我慢した。
床に憐れに転がっているシャープペンを再び取り、シャー芯を適量出してから、続きを書き始める。
「美咲、しよう」
私は影で真っ黒になった布団に向かって、恥ずかしそうに頷いた。
K君は私が頷くのを見ると私のTシャツを脱がし、青のブラジャーを器用に外した。
そしてテレビで見惚れる程の美しい、細緻に作られた、そして滑らかに磨き上げられた、薄桃色の爪を指先に据えられた5本の指をしっかりと連動させる大きな掌の中に、私の小さく膨らんだ胸を包み込んだ。
K君は丁寧に私の胸を揉んでから、親指の爪で、私の両方の乳首をコリコリと引掻き始めた。
K君の指は、リスの咀嚼くらい細かく、早く振動させるように動いていた。
私は、自分の乳首のどこかに存在する気持ち良い部分に、時折K君の親指が当たって、その都度わざとらしい喘ぎ声を出して、体を反らしたりくねらせたりした。
しかし本当は別に何も気持ち良い訳ではなかった。
ただこんなくだらない妄想の中に自分の体を溶け込ませる事に、一種の幸福感を感じていたのだった。
K君は優しかった。
私のわざとらしく喘ぐのを見て、微笑むと、乳首を口に含ませた。
そして、彼の温かい、湿った舌のザラザラした感触が、私の乳首をとろりと包み込み、刺激する。私はそんな想像をしながら、段々と本当に乳首に快感を感じ始めた。
私はTシャツを脱いで、乳房を揉んだ。
そしてこれを書いている私にも、乳首に何となく快感が走るのを覚えた。