マニアック

幼馴染の彼と……

恋人が出来たら心配することってたくさんありますよね?

浮気、怖いし心配ですよね。

それはあたしも同じなんです。

彼氏が出来る前って、男性に興味がなかったんですよ。

だって友達いれば他には何もいらないし、

寂しくないし。

でもあたしは味わってしまった。

友達に彼氏が出来たときの怖い気持ちを。

 

小学校から大学まで同じく育った女友達の谷口花音(たにぐちかのん)がいまして、

あたしはずっとこれからも二人で一緒と考えていました。

どんなに学校でいじめられようが、

どんなに家庭環境が悪かろうが、

彼女がいつだってあたしの隣にいてくれたから心強かった。

就職するとあたしたちは札幌と函館に別れてしまう。

都会気味な札幌には花音が、

函館にはホテルで仕事をするようになったあたし。

本当にさみしかったし、

離れたくなかった。

けど結局こうなる。

あたしはとりあえず、あの居心地悪い家から離れられたから良しとした。

「じゃ、今度札幌遊びに来てね」

お別れの時の花音は、どこかウキウキしていた。

昔から美容に興味津々だった花音は、

札幌に行けることが嬉しかったらしい。

まぁ確かにそうだよね。

花音は美人だし性格いいし、平等だし。

そんな彼女だから男はうようよ寄ってきていた。

けれどもそれはあたしが許さなかった。

花音にはあたしがいればいい。

ただ、それだけ。

…………

…………

…………

1 2 3 4 5
RELATED NOVEL

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。