マニアック

大人の息抜き

 するとタケルは私の身体をまさぐりながら『ワニ』たちを見渡し、一人の男性に声をかけた。

「ねぇ、君、混ざらない? ハルカちゃんも二人くらいならいいんでしょ?」

 タケルが声をかけたのは大学生くらいの青年で、私と目が合うと顔を真っ赤にする。

ややあって、ゆっくりと近づいてきた。

慣れていない感じがなんだかかわいい。

「ほら、かわいいよね、ハルカちゃんの身体。どこからかわいがりたい?」

 タケルはまるでおもちゃを見せびらかすように私を見せつける

。眼前の彼の視線は私の恥ずかしい部分に釘付けで、

おそるおそると言った感じに胸に手が伸びる。

「あ……」

 やわやわと揉まれる胸。

 タケルのそれとは違い、少し震えた感じで、

感触を楽しむようなそれは気持ちイイというよりくすぐったい。

 ごくりと唾を飲んだ彼にタケルが名前を聞く。

「えっと……鈴木」

 明らかに偽名なそれに、私達はちょっと噴き出した。

うん、鈴木君こういうの、はじめてっぽい感じがかわいい。

「鈴木君、せっかくだから、二人で可愛がってあげようよ」

 タケルはそう言うと私の正面に回る。

 二人は口裏を合わせたように、それぞれ私の乳首に刺激を与えた。

「ひぁっ……ちょっ、やぁんっ!」

 タケルは躊躇いなく乳首をいきなりきつく吸い上げる。

ぢゅるっ! っと音を立ててひっぱられると、

ツキン! と甘くも辛い痛みが身体を駆け巡る。

しかも、何度も何度もそれを繰り返すから思わず身体がのけぞってしまう。

 鈴木君はというと、遠慮がちに伸ばした舌でペロペロと舐めまわす。

犬のように単調な、くすぐるような仕草は慣れていないだけかもしれないけれど、

焦らされているみたい恥ずかしくなる。

「ひうっ! あぁん!」

 苛められる右と、甘やかされる左。

 タケルは急に尖らせた舌でほじくるような仕草に変り、

こんどは鈴木君が歯をたてた。

「あぅ、ああっ!」

「ちゅぽっ……ちゅ、ん、逃げないの」

 反射的に疼く腰をくねらせるとタケルにそれを叱られ、鈴木君が手首を固定した。

 そして、鈴木君はいままで遠慮がちにしていたのが嘘のように、急にぢゅぅっ! と音を立てる。

「きゃうっ」

 ――ちゅぽっちゅぽっ! ぢゅぅううっ!

 湯舟にこだまする嫌らしい音。

 なんども強く吸い付いては、ぎりぎりのところで離すから

胸がぷるんぷるんとまろびでるように踊ってしまう。

そのいやらしさを見せつけるように、なおも緩急をつけて乳首をちゅぽちゅぽと刺激されるから身体の奥が切なく疼いた。

「はぁあん……っ! ああっ! 胸、いいのぉっ!」

「うわぁ、それ淫乱ぽくて燃える」

 するとタケルは私の乳首に爪を立て、

首筋からみみにかけてれろぉっと厭らしく舌を這わず。

「あぁあん!」

「なになに、首弱いの? それとも、耳かな?」

「あぁっ! やぁんっ! 耳、じゅぽじゅぽいやぁっ!」

 肉厚の舌が耳たぶを捉え、じゅるじゅると吸われる。

そのまま耳裏から軟骨まで舐められると、たまらず嬌声きょうせいをあげてしまった。

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