「紹介しよう。これが今回試用してもらう、パンパンパンツ~無限二穴ピストン疑似射精機能付きマシーン☆ちょっと太めVer~だ」
そう言って、博士がうきうきと差し出してきたマシーンを、私は恐る恐る手にとった。
表面はつるっとしたプラスチック製だが、内部でチカチカと工学的な点滅を繰り返しているのが薄く透けて見える。
見た目は分厚いパンツのような形状だ。
前と後ろにはトイレットペーパーの芯大の突起が見える。
「あの……すみません、なんて名前でしたっけ……?」
「ん?もう一度聴きたいのか?ふむ……確かに何度も聴きたいほど良い名前だからな、いいだろう」
博士は誰もが振り返るようなイケメン面で、得意気に腕を組んだ。
これほどイケメンを有効活用していない人間も珍しい。
そう思いながらも、私はいつものように、博士の至極残念な作品タイトルコールに聞き入った。
「聴け!この天才のニューマシーンの名を!これこそが……パンパンパンツ〜無限二穴ピストン疑似射精機能付きマシーン☆ちょっと太めVer〜だ!」
「いやな予感しかしない!ってか商品名ダサッ!パンパンパンツって小学生でも失笑するレベルですよ!」
「よし!脱げ!そして履け!」
「嫌すぎるけど拒否できない自分が憎い!」
博士の高笑いをBGMに、私は泣く泣くそのダサい名前のパンツに足を通したのだった。