ぬめりを伴った丸みのある感触は、私の背にぞわぞわとした悪寒を走らせた。
「このマシーンは肛孔を使用した性交にも慣れている女性が対象だ。だからこのちょっと太めの内蔵バイブを遠慮なく突っ込む仕様になっているんだが……うん、君なら問題ないよね」
「も、問題、あるに決まってるじゃないですかぁ」
相変わらず花芽を舐め回され続けている私は、息も絶え絶え、悲鳴を混じらせながら必死に答える。
「どうして?だって君は、散々僕のマシーンで後ろも開発されてるじゃないか」
博士は心底意味がわからんといった表情で、こてんと首を傾げた。
「そ、そうですけど……っ!不本意ながらその通りなんですけどっ!ひっ、――ぁぁぁッ」
なんとか抗おうと菊孔に力を入れたが、押し広げられ、わずかに先端の侵入を許してしまう。
そうなると、もう無理だった。
「ぉ、あ、ァァ……っ!入ってくるぅぅゔ」
博士の宣った通り、太いバイブが肉を押しのけながらヌッヌッと奥に向かって進んできた。
丸い玉が数珠繋ぎになったような形状をしているのだろう。
一段挿入しては一旦止まり、また一段挿入してくる。
「あああああ……ッッ」
菊孔にどんどん飲み込まされていきながら、私は仰け反って喘いだ。
身体に変に力が入ったことで、必死に抑えていた絶頂感がぐぅっと強くなる。
「おしりっ……もう、もう入りませんっ」
半泣きで博士に訴えると、博士は優しげな笑みを浮かべて私を見つめた。
「君の肛孔の限界値は、僕のほうが君より正確に知っている。だから安心したまえ」
ヌポッと、限界と思った深さのその更に奥まで、数珠状のバイブが押し込まれた。
「ひぐ……」
あまりの快楽に瞳孔がとろけた、その瞬間。
じゅうっと花芽が吸い上げられた。
吸い上げられた無防備な花芽を、舌状のマシーンが無慈悲に舐めこする。
「イ、イくぅ……!イっちゃ、――――ッ、ッ、ひ、ィ、あッ、あッ、ぁぁぁ」
「ふむ。このマシーンはなかなか好感触だな」
絶頂している私をしり目に、博士は興味深げにそう言うと、躊躇うことなく低速と書かれたボタンを押した。
ずるるる、と肛孔からバイブが引き抜かれていく。
玉状であるため、一段抜けるごとに入り口に引っかかり、気持ち悪い快感が生まれた。
絶頂の最中に追加される刺激は、耐えがたいほどの快感となって私を襲う。
けれどどんなに耐え難くても、縛られた手足では抵抗できず、私はただ喘ぎ続けることしかできなかった。
「はぁッ、はッ、イ……って、ぁ、イって、ます、からぁ」
「そりゃ、イってくれなきゃマシーンを開発した意味がない。どんどんイってくれ」
「ひぃッ!?」
博士の要望に応えるように、肛孔のバイブは激しく抽挿を始めた。
ヌプンッ、ヌプンッ、ヌプンッ!
奥まで押し入っては、入口が捲れてしまうほどの勢いで出ていく。
「あああッ?や、やめ、やぁぁぁっ」
よく躾けられてしまった後孔が快楽を拾って悦び、身体にきゅんっと力が入る。
そこを狙って花芽を舐めしゃぶられて、絶頂しながら絶頂してしまう。
ずっと絶頂が続いて、逃げられなくて、頭がとろけておかしくなりそうだ。
みっともないほど息が乱れて、心臓がドクドクと脈打って、目の前がぐにゃぐにゃになる。
「ゔぁ、ア、ひぅぅ……!イって、ぁ、イってるぅ……っ」
「いい反応だ。このマシーンは傑作になる予感がするぞ。クリトリスと後孔だけでこんなに悦んでくれるとは……!よし、君の頑張りに応えようじゃないか」
博士は高速ボタンを素早く二度押し、私に向かって力強くサムズアップした。
「今回の目玉機能だ!しっかりレポートを頼むっ!」