「い、いやぁぁ……嫌な予感しかしないぃぃ」
どぽ、とお腹の奥に、熱い何かが注がれる。
その瞬間、私の身体は一気に熱を帯びた。
「なにコレぇ!ぁ、やぁっ!?いっぱい……入って……!」
どぽどぽっ、と熱い液体を勢いよく肚に注がれ続けながら、私は腰をガクガクさせて絶頂する。
今までの絶頂よりも更に深い絶頂だった。
「これこそ新開発の擬似射精機能だ!そしてなんと、射精される精液は見た目も匂いも本物そっくりという素晴らしさ。しかも媚薬成分入りという、まさに至れり尽くせりな仕様になっているんだ!どうだ、感動したか?」
「そ、そんな機能、いらなぃぃ……っ」
「なに!?それは本当か!?」
博士は焦ったような表情で、身悶える私の顔を両手で包む。
私は涙と唾でぐちゃぐちゃなのに、博士は相変わらずの涼し気なイケメン面だ。
「射精機能は気に入らないか?気持ちよくはないか?」
いらない、気持ちよくない、と言ってしまいたいのは山々だ。
しかし私が博士とした契約のことを思うと、遺憾ながらそうはできない。
気持ちよければ気持ちいいと、きちんと答えねば試用者としての意味がないのである。
「き、きもち、いいです……っ!媚薬、すごい、身体熱くて……いっぱいイっちゃてますぅ!お腹の中に射精されるのも温かくてえっちで興奮、して……ッ」
なんとか正直にレポートしつつ、私は何度目になるかも分からない絶頂を迎えた。
お腹の中に収まりきらなかった偽物の精液が、太ももを伝い落ちて床に水たまりをつくっていく。
「そうか、気に入ってくれたんだな。うんうん、良かった良かった。クリトリスを舐められながら肛孔を犯されて中出しされ続けるのが好きなんだな!」
「い、言い方ぁ!ひぃうッ!ぁ、あ、ああッ」
「よしよし、では君が一番好きな前の穴も掻き回してやろうな!」
「……!?」
こんなに、頭がおかしくなりそうなほど気持ちいいのに、まだ気持ちよくさせられるの?
「やっ……やだぁ」
私は必死に首を左右に振った。
けれど全然力が入らない上に、博士に顔を固定されているので、実際は僅かに身動いだ程度だっただろう。
「待たせた分、最初から最大速度で動かそう」
「やぁ……っ」
これ以上イきたくないと思うのに、私の蜜孔は勝手にきゅんきゅんと疼いて、犯されるのを期待している。
太いバイブを奥まで押し込まれて、脳髄がとろけるような甘い絶頂を味わいたい。
そんなはしたない願望が、胸の中に渦巻いていた。
「……ちっ、動かないな」
「え?」
秀麗な顔に似合わない乱暴な舌打ちをして、博士はぽいっとリモコンを放り投げた。