「もっかいイけるって、期待した?」
「…ひどい。いじわる」
「ごめんって、むくれないで」
やっぱ俺意外でイって欲しくない、とガラにも無く可愛らしい事を言ったかと思うと亜由美に自分の唇を重ねた。
「…こんな事して今更…何言ってるのよ…」
絶頂の直前でオアズケを喰らった体はこれ以上ないほど
縄を解きバイブを抜かれるとどこか物寂しさを感じた。
(私、そういう趣味なかった筈なんだけどなぁ…開発、されちゃったのかも…)
複雑な心境にそわそわしながら、今までのSEXでは満足出来なくなった自分に不安を抱く。
その不安は的中していたようでその後謝りながら行われたいつも通りの行為はその直前までの快感を超えるものではなかった。
その後、亜由美は恥ずかしさを押し殺すとスッキリした顔でタバコをふかす彼氏に声を掛けた。
「ねぇ…興味があるなら、またしてみない?その…縛ったり、そういうH…」
「え…マジ良いの?」
「私、開発されたみたい」
- FIN -