そこから膣をなぞっていると龍馬の指にことりの愛液がまとわりついている。
「なんだ、濡れてんじゃん」
「ちが・・・」
「準備してやるからさ」
そう言って一気に膣に、龍馬の太い中指が押し込まれる。
「っ~~~~~~っ!!!!」
「お、あったかい。ぬるぬる。にちゃにちゃ。ぴちゃぴちゃ」
具体的な言葉にされると余計興奮することりだった。
そして龍馬の舌は耳骨から降りていき、首筋をなぞって、鎖骨をなぞられる。
ことりはさらに興奮して足の力が抜けそうになると、龍馬にしがみついた。
その間にも指は膣内をあちらこちらと迷走する。
そのたびにビクンビクンと反応して龍馬を魅了した。
「さて、どこがいいかな?」
耳元でささやくと膣がきゅっと閉まる。
「あれ、気持ちいいんだ」
「や、だ・・・」
「なんで?もしかして久保にばれたら嫌だから?」
「ちが・・」
「じゃーなんでだよ」
指を抜いて無理やり両ほほをつかんでキスをした。
「やな・・・・」
「なんであいつなんだよ」
「え?」
切なそうな表情の龍馬。
龍馬のこんな表情はことりは初めて。
なんだか愛おしくなる心を、ことりは必死に抑えていた。
「いつからだよ。あいつを好きになったのは」
「え・・透さんのこと?」
「名前で呼ぶな。お前があいつの名前を呼ぶたびに、あいつを殺したくなる」
「怖いこと言わないでください!透さんを意識したのは・・」
「名前で呼ぶなって言っただろ」
むに、と両ほほをつままれて喋りにくくなったことり。
複雑そうな表情をしている龍馬を案じた。
このような切ないようで苦しそうで、それでも愛おしく想う心がことりの母性をくすぐる。
わざとだろと言いたくなるほどに。
だからかわざと名前で呼びたくなった。
「次に下の名前で呼んだらあいつを本気で・・・・」
「どうしますか?」
「そうだな。あいつを殺してやってもいい。お前が手に入るなら」
鋭くその細い瞳で龍馬は言う。
ことりの答えは決まっていた。