「真聡くん。」
「はい?」
「あのさ、こんな形でごめんなんだけど、真聡くんと、その、ららら‥‥」
あたしはその先の言葉が出なかった。
ダメな年増だ。
目の前がグルグルしてくるほど、真聡くんがきょとんとした顔をして、可愛くあたしの言葉を待っている。
これは、やばい。沼りそう。
丁寧に、ていねいに初めてを奪ってしまいたい。
「‥‥‥悠香さん。俺はいいですよ。いや、俺じゃだめですか?」
察してくれている‥‥‥?これは夢ではないだろうか?
「あの、何の話か‥‥‥」
「俺も今日のメンバーの祥太から言われてます。悠香さんと朝までラブホに行って、卒業して来いって」
やるな。
「だから、俺と、いてくれませんか?」
純粋な真聡くんの瞳に、あたしは心が動いた。
ここは行くしかないんだと。腹を決める。
だから、そっと手を取ってあたしの頬に寄せて、スキンシップを取った。
「うん、いこっか」
あたしたちは、こうして会計済みの状態で合コン場所からラブホに移動することにした。
‥‥‥
‥‥‥
真聡くんは丁寧だ。
ラブホの部屋選びも、あたしに気を遣ってゆっくりできそうなところ、と探してくれている。
こう言うところは男性が仕切ってセッティングしてくれることが当たり前だったけど、
彼はまったく違うんだ。
部屋を決めて、エレベーターに乗る前にあたしの手を握る。
触れれば手のひらが少しだけ汗ばんでいて、硬い。
どうやら緊張しているんだろう。
そんなところも可愛くて仕方がない。
部屋に入ると、そっとキスをしてくれた。
「‥っ、は」
あたしは食い気味に行こうと決めて、何度も何度も真聡くんの唇をかみながら舌をからませる。
ぴちゅ、くちゅ、と水音が耳に響けば興奮してきた。
「っは、悠香さん。お風呂に‥‥‥」
「その前に一回」
あたしの股はジンジンとしている。
真聡くんを求めてる。
ベッドに押し倒して、キスをしながらベルトを緩める。
すでにもっこりと盛り上がってギンギンのペニスがわかった。
パンツの上から指先でなぞるとぶるっと震える。可愛い。
唇から解放させてあげれば、色っぽいつやのある表情の真聡くん。
頂きます。
レロッと舌全体でペニスの根元から亀頭までひとなめする。
「くぁ、っ」
切ないような苦しいような声を出す真聡くん。
あぁ、なんて官能的なんだろう。
股間はさらにふくれてきて、完璧に勃起した形は最高に太くて硬くて、誰よりも立派だった。
「あぁ、すてき」
ぞくぞく、あたしは背筋に走る快感がたまらなく感じられる。
いつも襲われる側の女性が、男性を責めればこんなに快感を味わえるなんて、ひどく官能的。
たった一言でいえば満足感。
それに限る。