「え?」
「だから、これはめるから用意して」
体をふいた直後、彼は私の上に覆いかぶさってきて、枷を見せびらかした。
それは、手と足をつなげて拘束するような枷だった。
足を折り曲げ、手首の近くに足首が来るようにすると、彼は手首と足首を枷に通してはめた。
私は、自分の秘密の穴を見せびらかすような恰好で拘束されてしまった。
「こんなの、恥ずかしい……」
「恥ずかしいから、いいんじゃない」
彼の表情はとても生き生きとしていて、とても
「だって、今日子さんは刺激的なセックス、したいんでしょ」
「うん」
確かにこれは、とても刺激的だった。
自分で動くことができない状態で、初めて会った彼に犯される。
何をされるのかもわからない。スリルと背徳感。
それが刺激的でないはずがなかった。
「じゃあ、これもはめていい?」
「これが、ボールギャグ?」
彼はそれを私の口にはめた。
「ほへ、はへへはひ」
これ、しゃべれない。
そう言おうと思ったけれど、うまく言葉にならなかった。
「しゃべれないでしょ」
私はうん、と頷いた。
「じゃあ、イジメてもいい?」
彼はまた、口元を淫らに歪ませた。
「これでいじってもいい?」
彼の手にはバイブが握られていた。
見たことはあったけれど、使ったことはない。
果たしてどんなものなのだろうか。
私がこわごわ頷くと、彼は笑ってキスをした。
「これはさ、こうやって使うんだよ」
そして彼は、バイブを私のクリトリスにやさしく当てた。
「んんっ!」
思わず声を上げてしまった。
こんな感覚は味わったことが無かった。
優しく触れられるだけで、刺激が体を巡った。
「もっと強く当てるとね……」
彼の手に徐々に力がこもっていく。
それに合わせて、クリトリスに伝わってくる振動も強くなっていく。
「あ、ああっ」
壊れる。そう思った。
クリトリスをこんな風に攻められたことはなかった私は、その快感に耐えられなかった。
私はその瞬間、絶頂してしまった。
でも、その振動はまだまだ続いている。
「んん、んんっ!」
絶頂して敏感になっているクリトリスに、まだ響き続ける刺激。
「んんんんんんんっ!」
私は初めて、潮を噴き上げた。
潮吹きって本当にあるんだ。
私はそんな風に思ってしまった。
彼の体にも私が噴き上げた潮がかかっていた。
でも彼はそれに動じることなく、私に覆いかぶさってきた。
「気持ちいいでしょ」
彼は一度、攻める手を止めて、私の頭を優しくなでた。
私が首を縦に振って頷くと、彼は私に短くキスをして、また手を私の股間あてがった。