「くぅ……っ、ぉぉ、出た、出てる……おっ!」
噛みしめるように呻く僕とは違って、彼女は声もなく全身を痙攣させる。
さっきまであんなに
ピンと伸びた足と、息も絶え絶えな苦しそうな呼吸が、彼女の絶頂の壮絶さを僕に伝えてよこす。
「ああ、止まらないよ。まだ出てる、うぁ、うっ」
激しい射精は一度では収まらず、何度も何度も膣内に流れ込んでいく。
ビクッビクッとペニスが震え、二度、三度と、尿道に残った精液が勢いよく射出された。
それを子宮で受け止めるたびに彼女はブルッ、ブルルッと身体を震わせる。
「はぁ……笹野さん、一回抜くね……」
ゆっくりとペニスを引き抜くと、僕のペニスを根元まで飲み込まされていた蜜穴はぽっかりと口を開けて、コポリと精液を溢れさせてた。
「ああ、ふふ、あは……えっろい」
「う、うう、ひっく」
幼子のように泣きじゃくっている笹野さんの頭を撫でると、彼女は力なく首を左右に振って僕の手を避けた。
もしかして僕と結ばれて感動して泣いているのを、見られたくないのかな?
乙女心って難しいなぁ、なんて胸中で独り言ちながら、僕はもう一度彼女の腰を抱え直した。
「い、いや……もう……っ!いや゛ぁぁぁっ!あ゛ぁ、う゛っ!?」
「せっかく中に出したんだから、隅々まで染み込ませないと」
再び笹野さんの秘穴にペニスを突っ込んで、精液を肉壁に塗り込めるように腰を動かす。
同時に、溜まった精液を子宮に押し込めるように最奥を突いてやると、淫乱な笹野さんはすぐに嬌声を上げ始めた。
「ぉぐ、らぇ゛、や〜〜ッ!!ひぃ゛いいッん!?――っ、いくぅううッ……!!むり、む、無理、ィ……」
「ずっと一緒にいようね……好きだよ、笹野さん……」
彼女が号泣しながら絶頂するのを、僕は照れくさい気持ちで眺めた。
………
………
………
「笹野さんって最近見ないよね」
「ああ、なんでも結婚して家庭に入るとかって噂を聞いたよ」
「ええ〜!じゃあ寿退社?」
「若くて頑張り屋でいい子だったもんね。きっと素敵な人と結ばれたんだろうね」
僕の席の近くで、楽しそうに噂話に興じる女性たちをちらりと見やる。
笹野さんの相手が僕だって知らないから、あんなふうに「素敵な人」なんて褒めてくれてると分かってるけど……。
「ふふ」
悪い気はしないなぁ、なんて思いながら帰り支度を再開した。
少なくとも彼女にとっては素敵な人でいられるよう頑張ろう、なんて思えるは、やっぱり恋の力だろうか。
「ああ……帰りに新しいくできたお店のケーキを買って帰らないと」
ーーだって彼女は一歩も部屋の外に出られないんだから。
「全部全部、僕がやってあげなきゃね」
僕は君の「素敵な人」だから。