温希は切ない顔をして、ジーパンのチャックを開けた。
そこからこぼれそうに落ちる温希のモノ。
これは…カーセックスってやつか。
初体験でここでというのはリアルで良いかと思った。
「くっ…」
「ぁ…あ、ぃあ」
ゆっくり膣に温希のモノがずずっと入ってきた。
痛いか聞かれるけど痛くないよ。
それだけ濡れているから、とわかってるくせに聞いてくる。
まったく…。
「動くよ」
「ん…」
ぎりぎりまで抜いて一気に押し込まれる。
全身がびりびりして快楽がまたやってきた。
本当に気持ちいいんだ。
だって本当に痛くないんだよ。
ひとりで彼氏を思い出して痛い行為しかしてないのにさ。
温希と一緒だと気持ちよくってたまらない。
「俺もイキそう…激しくしてもいいか?」
「ぁうん」
「じゃぁキスしながらでもいい?」
「もちろん!」
「…優しくできない」
それを言った後は本当に激しくって気持ちよかった。
「んぁあ!っは!ん!あっ!いぁ!」
「はっ、あ、多絵…好きだっ、多絵っ」
「あたしも…は、温希があ、すっ……好きぃ」
「いっ……ぅ!!」
「んあぁっ!!」
あたしたちは二人同時に快楽の境地を味わった。
身体は離して着替え終ると、手を差し伸べてきた温希。
あたしは何も不思議とせずに手を取る。
指を絡ませてぬくもりを感じあう。
そこで聞かれた。
「お前、彼氏いるのに」
「彼氏とは別れる。今は…温希のほうが大事で好きだから」
「ハッキリだな」
「悪い?」
「いや、昔からだよな」
「うん」
「…好きだよ、多絵。」
「あたしもだよ」
初体験から学んだ感情線。
- FIN -