根本から先端へつつつとなぞったかと思うとそのてっぺんを優しくくりくりと弄び、吸い付いては唇でしごき、啄み…様々な責め方を緩急もつけて繰り広げる。
次から次へと押し寄る目が回るほどの刺激は引くことを知らないようで、一息つく間もなく絶頂の縁に追い詰められていく。
ヒィィ…と悲鳴にも似た高い嬌声を上げながら白い腹をぐっと反らす。
まるで出来損ないのブリッジから立ち上がれずに居るかのように滑稽な姿で腰をカクカク震わせた。
「もうだめ、もうだめ…待って…待ってぇええ」
細く尖った舌先は肛門を
「もうだめ、もうイきそう…っ!」
もうイく、このまま思い切りイっちゃう…!
すぐそこまで迫った絶頂を迎え入れようと腰を震わせた瞬間、彼の舌がすっと理恵子から離れた。
「あぁぁあああああ…っ」
もう、すぐそこだったのに…
理恵子は肩で息をしながら俊輔を見た。
二度と味わえない最高のオーガズムを伸ばした手のすぐ先で取り上げられた、そんな落胆と絶望に溢れた恨みがましい目で俊輔をじっと睨む。
ひどい、イきかけたのに…どうして、なんでこんな…
「…いじわる…」
「ごめんごめん」
足の間に埋めて、汁まみれになった顔を上げて男は軽く笑うとまるでビールを飲んだあとの泡を取るような仕草で口元にべっとりついた愛液を手の甲でぐいと拭った。
「でもまだイかないで。ここからなんだから」
男はおもむろにベッドサイドに手を伸ばす。
この手のホテルではどこも同じだろう場所…大体ベッドから手の届く範囲の、ティッシュの箱の近く…そのあたりに置かれた避妊具を手に取った。
万が一にも今妊娠してはお互いにとても困ることになる。
これを付けるのは最初からの暗黙の約束だった。
俊輔は手慣れた手つきで自分の分身にその半透明の帽子をすっぽりとかぶせると再び彼女の足の間で体制を整える。
「おまたせ」
「早く…もう我慢できない…」
絶頂を目前に控え焦れったさに耐えきれずに理恵子は鼻にかかった甘い声で彼を誘う。
足を自ら開き腰を突き出すようにしてそれが彼女自身を貫く快感を期待し身悶えた。
「いくよ」
その言葉と同時にねっとりと粘るカウパーでテカテカに濡れた亀頭が、下着のスリットからその奥、赤く充血した割れ目を押し広げるようにしてどろどろに柔らかくふやけた肉壷へゆっくり侵入してくる。