「イき、たいぃ…」
「静かにイける」
「…うん」
「ええ子や」
一度離れた彼の唇が再びそこに迫る。
同時に指が激しく動き始めた。
「ん…っ!…っ、ぁ…んー…」
スウェットの袖を強く噛んで再び襲い来る快感に打ち震える。
ブルブルと体を震わせて汗に濡れた顔に髪が貼り付くのを気にも止めずギュッと目を閉じて声を押し殺す。
「―っ!ふっ…ぅん…っっ!」
限界まで上り詰めていた体はあっけなく絶頂に達し彩奈はビクンビクンと何度も大きく痙攣しながら快感に果てた。
ぽたぽたと溢れでた体液が足元に浅い水たまりをつくる。
「今度はもっとちゃんとしような」
彼は優しく微笑むと私の額にキスを一つ落とす。
それが意味するものがなんなのかわかっているはずなのに私はただ無言で
- FIN -