男によるストレスは、男でしか発散できない、と。楓は私と初めて身体を重ねた日に言った。
――「俺、好きなんだよね。本当はエロくて可愛くてどうしようもなく快楽に従順な女の子を見つけるの。偏見にまみれた男共には見つけられないような子が、俺だけには乱れるとか、寝とっているみたいで最高」
その性癖は、多分、一種歪んでいる。
一方で、そうやって自分を見出してくれた彼に、どうしようもなく救われる。
「そろそろいいかな」
………
………
………
私は身体を簡単に拭きとり、バスタオルを身体に巻き付けベットへ向かった。
「待ってたよ。美香子先生」
そこには、ブレザー姿に女装した楓がいた。
「おぉー女子高生かぁ。似合うじゃん」
楓の体躯は線が細く、きれいな顔立ちなのでお世辞ではなく似合っている。
「えへへ……ありがと。ね、実花先生。こっちでいちゃいちゃしよ?」
楓には、二つの性癖がある。
男に虐げられる女を愛でるというものと、自分自身が女装姿で性的に責められること。
女装するとスイッチが入るのか、口調も『みっくすジュース』での楓っぽく、柔らかくなる。
「いいよー。……てか、私先生役?」
「先輩のがいい? できれば同じ制服着ていちゃいちゃしたいけど、同じの一着しかないんだよねぇ」
「ん、先生でいいよ。下着も穿いてない嫌らしい生徒をお仕置きしちゃう」
私は楓をゆっくり仰向けにさせると、スカートの中にゆっくりと手を忍ばせる。
太ももをそわりと撫でながら、中心へ手を向かわせても、決して自身には触れない。
「あぁ……っ! 触り方えっち……」
「こら。スカートなのにテント張っているくせに先生になんてこと言うの」
「ああっ!」
艶っぽくうめく楓に、思わず舌なめずりをしてしまう。
「楓はいけない子だね。女の子の恰好しているのに、男の子の場所を苛められたいんだ?」
スカートの上から裏筋をしょりしょりと撫でつける。
コスプレ用の安っぽい生地が、荒く敏感なところをざりざりと擦る感覚がたまらないようで
「はい……気持ちよく、お仕置きされたいです……っ!」
腰を揺らして、自身の気持ちイイところを擦り付けてくる。
「ふふ……可愛い。本当に女の子を犯しているみたい……」
私はベットサイドに用意してあるローションを手に取ると、スカートの上にまぶした。
おおげさなくらいひたひたにして、勃起しているペニスにも優しくとろりと塗り付ける。
「ん……ぬるぬる、きもちい……」
「あは……これからもっと良くなるよ……」
私はプリーツのスカートをぴっと張ると、亀頭にぴた、と擦り付ける。そして
――しゅっしゅっ……しゅりっ!
それを引っ張りながら左右に擦りつけた。
「あっ! あああああっ!」
――ビクぅっ!
楓は何をされたのか、わかっていないという顔をしていた。
「な、に……これ……」
「ローションガーゼって知ってる? こうやって、おちんちんにガーゼとかストッキングとか、それっぽい素材の布にローションを浸してね?」
――にゅりっ! にゅっにゅっ!
「あぁっ? ふ、あっ!」
「おちんちんの先端に被せて、左右にひっぱりっこするの。男の人でも潮吹きしちゃいそうなほど、気持ちよくなれんだって」
――しゅっしゅっ! ぐにゅんっ!
「……っ! あぁ……くっ!」
ぎりっと音が鳴りそうなほど歯を食いしばり、動かすたびに両足の指がわきわきとしている。
声を我慢していても快楽に耐えているのはまるわかりだ。
早漏な人だと二往復くらいで漏らしちゃうくらい気持ちいいらしいから……結構きついのかも。