彼は満足気な笑顔で頷くと胸から一番下の肋骨、それからおへそ、下腹へと唇を滑らせる。
期待に胸が高鳴りうなじが汗ばむ。
背中は既に汗だくで、その下のシーツはしっとり湿っていた。
ふと、エアコンを付け忘れていた事を思い出す。
言い出そうと思った矢先に彼の舌が汗ではない体液で濡れた割れ目に触れた。
「ふぁ…あぁ、ん」
その舌が割れ目を押し広げて愛液をかき出すように下から上へ往復する。
少し力を込め尖らせた舌先が入り口を突付き、ニュルニュルと浅く出入りするその感覚に思わず彼の頭を掴んで腰を浮かせた。
「美沙、もっとしてあげるから俺の顔に跨って」
「う、うん…」
私の脚が隆史の顔を跨いで膝をついた。
汗ばんだ背中が暫く振りにシーツから離れて外気に冷やされる。
しかし相変わらず部屋は蒸し暑くてこれといった涼しさは感じなかった。
お腹に突くほど反り返り硬く勃起した彼自身が目の前に来て、無意識に手を伸ばした。
彼が私に吸い付くのと同時に私も彼を口に含む。
先端を濡らしていたしょっぱい先走りを吸い取ると、先端を舌先で撫でながら手で軽く扱いた。
「んん…はぁ、あ、んむ…」
根本まで咥え込んで、ゆっくり引き抜きまた深く吸い付く。
繰り返し行うその動作に私の下で彼が気持ちよさそうな声を漏らした。
熱い息が割れ目に当たる。
柔らかく熟して汁を滴らせる割れ目、赤く勃起して尖った突起…
それらをさぐる舌の動きが激しくなり、私も負けじとストロークを早めた。
吸い付きながら上下に頭を動かすとジュプジュプと卑猥な音が部屋に響いて、その音にさえも興奮してより激しく彼を愛撫する自分がいる。
頭がおかしくなりそうだと思うほど夢中でするセックスってどれくらいぶりだろう。
「隆史、私…もう隆史が欲しい…いれて?」
「随分積極的だね」
「だって、もう我慢できなくて…」
「久々だからかな、俺も美沙が欲しくてたまんない」
私に覆いかぶさった彼の背中に手を回すと、私と同じくらい、いやそれ以上に汗で濡れていた。
硬い先端が私の、とろけきったソコに押し当てられる。