「大丈夫です」
「何がだ放せ」
「俺が、奥さんになりますよ。」
「‥‥‥は?」
「ごはんも作るし、デートもするし、一緒に寝てあげます」
「な!!」
「それがあなたの妻の願いでもあるんです」
「!?」
「あの人は俺の姉です」
なんということだ。
どこか似ている点はあるとは思っていたが、まさか血縁者と会うだなんて‥‥‥
思ってもみなかった。
「姉は生前なんて言ってましたか?」
「家族はいないと言っていたような‥‥」
「それは本当です。俺たちは捨てられたので」
「そう、か‥‥‥」
「大丈夫です。あなたは姉のために俺が守ります。これからは一緒です」
そう言えば俺は本村に腕をひかれて、こいつの胸の中に納まった。
………
………
思い切りギューッと抱きしめられる。
そうすれば、俺は涙があふれた。
久しぶりのハグの感覚と、こいつから感じる妻の香り。
思わずしがみつく。
「‥‥‥俺、姉に謝んないとな。今からすること」
「?なん、だ?」
腕の中から解放されたと思うと激しいキスをされた。
「!!??」
くちゅ、ぐちゅ、と唾液をからませる濃厚なディープキス。
離れようにもこいつ、意外に力があって敵わない。
腰に手を当てられて密着すれば、本村のペニスが勃起していることがわかった。
壁に追いやられれば屋上の入り口から声がした。
「いやー、ついに俺も成績を気にするとはなー」
「はは。本村くんには頑張ってもらわないとなぁ」
「これで活気づいて平井も元気出ればいいのになぁ」
「ほんとだな!」
「あ、屋上に鍵かかってんぞ」
「誰だよ鍵かけっぱなしだとはなー」
それから少しすると、声は消えていった。
………
………
「‥‥‥平井さん。興奮した?」
「!!」
「はは。勃起してますよ」
思い切りズボンの上から握られた。
上下にこすられれば、ウッと声が出る。
ごしごしとされれば気持ちがいい。
「ぁ‥‥、ぉい、ま、」
それはドンドン加速していく。