マニアック

裏切られた二股セックスの結末

私の冴えない恋愛経験男運ゼロ人生

「あぁ・・・、今日もダメだったかぁ・・・」

「元気だしなって!こんなの私なんかしょっちゅうだよ。まあ、今日はあまりパッと
しない男ばかりだったから、逆によかったと思うことだね」

「まあね。ありがとう百合子ゆりこ。また次回頑張るかな」

「そうだよ、そんなの気にしない気にしない!男なんて山程いるんだからね。いつか必ず
結子ゆうこにピッタリの男が見つかるはずだから」

私は今日も親友の百合子に誘われて参加した飲み会で撃沈した。

一体これで何度目だろうか。

今まで何十回と男性との飲み会に参加してきたけど、一度もいい出会いはなかった。

いや、ひょっとしたら、過去に参加したいつかの飲み会の中に、付き合ったら上手くいく
男性がいたのかもしれないけど、魅力を感じる男性はいなかったのです。

私の理想が高すぎるわけでもないとは思うけど、どうしても心の底から好きになれる
男性は一人も現れなかったのは事実。

中には、酔った勢いもあってちょっとホテルまで行ってセックスをしてしまった男性も
いるにはいましたが、その一度の関係以上の関係にはならなかった。

いい加減新しい彼氏を見つけて、楽しいデートをしたり、ベッドの上で熱いキスを
交わして思いっきり抱かれたい。

飲み会での失敗を重ねれば重ねるほど、そんな気持ちが募るばかり。

 

私は週休2日の小さな会社で事務職をしている。

当然、私が勤務している会社にも、小さい職場とはいえ、男性社員は何人かいます。

だけど、私が彼氏にしたいと心の底から思えるような、魅力溢れるいい男なんて一人も
いません。

ていうか、男性社員全員私より年上で、そのほとんどがおじさんばかり。

そんなおじさん男性社員としか毎日接していないので、その反動もあってか、男を求めて
頻繁に飲み会に参加しているというわけです。

こんな私のことを知ってか知らずか、それともただ自分が男を漁るために私をだしにして
毎回誘ってくるのか、親友の百合子はよく私を飲み会に誘ってくる。

百合子は看護師として病院に勤務し、休みの合う時は毎日の病院勤務でのストレスの発散
と言っては私を誘う。
………

………
そして、今日もまたいつものように百合子から連絡が来た。

「今週なんだけど、金曜7時に下北沢での飲み会に行ける?」

「どんなメンツなの?」

「結子が好きな20代、会社員メイン」

「わかった、行くわ」

 

こうして男性陣のメンツを確認した私は、その飲み会に参加することを決めました。

私が飲み会参加へと心を突き動かしたのには、他にも理由があった。

実は、2週間、私は誰ともセックスをしていない。

彼氏を作りたい欲求もあったけど、それ以上に男性の体を求める欲求の方がこの時は
勝っていたのです。

彼氏も欲しいけど、とにかくセックスがしたかった。

なんなら、今回は一度切りの関係でもよかったくらい。

それくらい性欲が高まって仕方がない状態でした。

もちろん、彼氏も欲しかったけど、彼氏と同時に体の相性のいい男性を求めていたのかも
しれません。

そんな私は26歳。

私は飲み会に参加したら、出会った男が勃てば私の勝ちだと思っていた。

こんな下品なことを言うと、遊び人の女のように思われるかもしれません。

だけど、実際の私は決して派手なタイプではない。

黒髪でセミロングのボブ。

身長は161センチ、体重は51キロ、胸はDカップ。

女友達からは、飼育委員が似合いそうと言われるほどだ。

所謂いわゆる学校では、それほど目立たないタイプの女子って感じの容姿でしょうか。

そう言えば、私のこれまでの26年間の人生って、冴えない恋愛しか経験してこなかった
なあとつくづく思う。

私の恋愛経験を振り返ってみれば、過去付き合った3人の男性は、全員ダメ男ばかり。

高校1年の時に付き合った最初の彼氏は、誰もが認める超イケメン。

周りの女子からは羨ましがられたけど、それは最初だけ。

超イケメンだから、とにかくモテるの。

私と付き合ってはいたけど、当然、それでも私から奪い取ってやろうと狙っている女子が
たくさんいたのです。

彼は君が一番だし、君以外の女の子なんて考えられないくらい大好きだよ、といつも
言ってくれていたけど、実際には、全く違っていたの。

私の知らないところで、他に4人の女性と同時に付き合っていて、私を含めて5股をして
いたのです。

問いただしたら、私は4番目の女ということを知り、すぐに別れてやりました。
………

………

2人目に付き合った彼氏との出会いは大学2年生。

見た目は最初の彼氏ほどではなかったけど、勉強ができスポーツも万能でした。

私の通っていた女子大とその彼氏が通っていた有名国立大との飲み会で知り合い、
すぐに意気投合して付き合うことに。

野球をやっていたこともあり、体格はすごくがっちりしていて、あっちの方もかなり期待
していました。

ところが、彼はとてもわがままなセックスしかしてこなかったのです。

私を満足させてくるようなセックスではなく、自分だけが気持ちよくなればいい、という
ようなセックスでした。

テクニックとかもAVで見るような見た目だけが派手なテクニックばかりで、全然気持ち
よくなれなかったのです。

あんなAVで得たテクニックなんて、時にはただ痛いだけで女性を不快な気持ちにさせる
だけなのに、彼はそれに気付かず、自分がテクニシャンだと勘違いしていました。

当然、そんな女性の気持ちを何も考えない自分勝手なセックスしかしない男なんて、
こちらから願い下げです。
………

………
そして、3人目に付き合った彼氏も酷かった。

この彼氏は大学を卒業して23歳の時に出会ったバンドマン。

バンドマンってだけで、あまりお金を持っていないイメージがありますが、この彼氏も
なかなか売れないバンドマンで、いつも金欠状態でした。

そんな状態だから、デートのたびによく私にお金を無心してきたのです。

まあそれでも私は彼の夢のためならと思って、少しでも彼を支えてあげたいがために、
それほど多くないお給料の中から彼に貢いでいました。

当然、私は彼が生活費などに使っているものだと思っていたので、お金の使い道までは
いちいち詮索せんさくすることはしません。

ところが、ある日から、お金を無心する回数と金額が増えてきたので、少し心配になり、
こっそり調べてみるとに。

すると、彼がお風呂に入っている時、彼のライダースジャケットの内ポケットの中から、
風俗の名刺が出てきたのです。

彼は私が渡していたお金を全て風俗に使っていたと白状しました。

私とは一切セックスをせずに、風俗に行って風俗嬢とセックスをしていたと聞いて、
ショックで言葉が何も出ませんでした。

彼にとって私は彼女ではなく、風俗で遊ぶためのお金を与えてくれるただの金づるでしか
なかったのです。

それ以降、お金を貢ぐのを止めると、なぜだか、私の方がフラれてしまいました。

金づるではなくなった私には、もう用はないということでしょう。

 

こうして振り返ってみると、本当に私って、どうしてこんなにも男運がないんだろうと、
つくづく自分が嫌になります。

これではいけない、よし、今度こそは絶対に彼氏を作るぞ!と今度の飲み会に向けて、
私は決意したのです。

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