気が付けばあたしは、3人の男性に囲まれている。
場所はとある
あたしはその古い診察室の診察台にガッチリと拘束されている。
涙を流して声を出そうにも、
全身で怯えてしまっているせいか声も出なければ、
身体も動かない。
脳だけ動いてるから、目から入る風景とこの男性たちがいることで察する。
………
………
「やーっと起きたかお姫様」
3人のうち、1人が目覚めたあたしに気づいて話し出す。
他の2人も言われて気づいてあたしを見ていた。
「あーーかわいそうに。親に売られたことも知らないで涙浮かべてら」
売られた‥‥‥?
「ほんとだ。わーかわいそう」
1人の男はあたしの顎を持ち上げて視線を合わせてくる。
見たくもない。
離れて。
触らないで。
「‥‥‥よし、俺は外の見張りやるから、お前ら抜かせてもらえよ」
‥‥‥え?
「悪いなぁ
「そうだな。これからこの子が使えるか使えないかを判断させてもらうぞ」
………
………
待って。
待って‥‥‥?
何言ってるの?
怖い。
「おーおー怯えてんな」
「大丈夫だよ。痛くはしないから」
「‥‥‥っ‥‥」
あたしは反論したくてもできない。
「カメラ回せ」
「あいよ」
「‥‥これじゃ喘ぎ声入んないから、どうにか声出るようにしねーとな」
………
………
無理だから。
これ以上怖い思いさせないで。
「じゃぁここは‥‥‥な」
絶対あたしに待ち構えているのは、そういう行為だろう。
わかってる。
逃げられないことも。
だからこそ本当にいやだ。
「はい、俺を見てーー」
見たくないから横にそらす。
けどそいつはあたしの両ほほをがっちりとホールドして真正面に向けさせた。
ゆっくりと顔を近づけて、ペロッと舌を出して唇の下側を舐めてくる。