人気のない駐車場で、二台の車が並んで停まっていた。
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一台はエンジンがかかり、時折上下にバウンドする。
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そこでは、今まさに二人の「打ち合わせ」が行われていた。
「はあ…っ!はや、く……っ」
冴美は、甘くとろけた声でそうつぶやいた。
もうトロトロになったソコは、男の性器を求めてひくひくと収縮している。
そんな冴美に、男はくっと低く喉を鳴らして笑った。
男がぴっしりと着込んだスーツは紺色で、質の良い生地で仕立てられている。
スーツを着ていてもわかるほどにがっちりとした体格で、それでいてスラリとして見える、清潔感のある見た目をしていた。
その男の頬はうっすらと紅潮し、汗が肌を濡らしている。
いつもニコニコと人当りの良い印象を与えるその男は、今は植えた獣のように目をぎらつかせて、冴美を愛撫していた。
男の荒い息が、車内に響いている。
「ああっ…うっ、ぁ!」
冴美のナカに差し込まれた指がそこをかき回すたびに、くちゅ、と淫らな水音がする。
そのたびに冴美は甘く喘ぎながら、身体中を震わせた。
片方の手が冴美の胸に伸び、形の良い胸を揉みしだく。
白いワイシャツの胸元はボタンが外され、ブラジャーが上にずり上がり、胸があらわになっていた。
白い肌に、ピンと起ちあがった乳首が存在を主張するかのように息をするたびに小さく揺れる。
そこを佐渡の指がこりこりと刺激し、摘まみ上げる。快感がまるで電流のようにピリピリと身体を走り、胸から下腹部へと繋がって積もっていく。
きゅんと疼く下腹部が、まるでよだれのように透明な愛液を分泌させ、性器を潤ませた。
「あぁあんっ…きも、ちっいい…っ!」
乳首と性器を同時に愛撫されて、耐えきれずに冴美は身体をくねらせる。
全身の肌からは汗が吹き出し、白い肌がしっとりと濡れていた。小さく開いた唇から、だらしなく涎が伝う。
佐渡に向き合って、身体にまたがる冴美は、自ら腰をねっとりと上下に動かし、気持ちのいい箇所に指をあてようとする。
ストッキングと下着は太ももまでおろされ、くるくると丸まっていた。
「こんな姿、他の人は想像できないんだろうなあ……」
「んぁ…っ、そんな、ことっ……」
「ああ、でもみんな、想像しているのかもしれない。いつもきりっとした冴美さんが乱れている姿」
「はっ、ううあ…っ」
耳元で低く声を出されると、それだけで脳が快感に変換し、背筋がぞくぞくとわななく。
佐渡はくすくすと笑いながら指を動かし、冴美の弱い部分をくすぐるように刺激してくる。
佐渡との関係が始まったのは、担当になってすぐのことだった。