「‥‥‥」
心臓の音がやばいくらい響く。
「いらっしゃいませ」
「あ、えっと‥‥‥」
「お待ちしておりました。中へどうぞ」
何も言わせずに対応してくれるおばあさん?は、あたしの背中に回った。
前へ、と言い押してくる。
怖いに決まってんじゃん!!
「何も怖くありません」
いや、なんであたしの声は漏れるの!!??
「ここはそういう館なのです」
「‥‥あの、館って‥‥‥」
「ここは
いやいやいや、その名称からしてやばいよ!!
「大丈夫ですよ。さぁ、ここにお座りください」
「はい‥‥‥」
………
………
言われるがままにあたしは、屋敷の真ん中の階段を上がっていく。
「赤と青のお部屋に分かれております。お好きな方をお選びください」
直感で、あたしは青の部屋の扉まで進んで、ドアノブに手をかけて、回した。
あの瞬間、今だろうがこの先の未来だろうが、
「来たね。待ってたよ、
「!?なんであたしの名前‥‥‥」
「いいから。さぁここの椅子に座って」
見た目はとても大人っぽくて、金髪で一見チャラそうに見える。
でも彼の顔はどこか安心感を与えてくれそうな雰囲気だ。
気が付けば先ほど部屋を案内してくれた老人はいない。
ためらいながらも逆らえず、
あたしは部屋の真ん中にある椅子に座る。
「ここに足を乗せて?」
あたしは言われるままに、足を少し浮かせて台に足を乗せる。
するといきなり拘束された。
「!?」
「うーん。海はまだレイプの被害には遭っていないよね?」
「は、い」
「ならそこから始めよう」
「へ!?」
「男性経験を聞きたい。」
「‥‥‥あたし、彼氏がいたことが長くないから、あんまりないです」
「同意のセックスしかないのかな?」
「当たり前です。同意ないセックスなんて‥‥‥なんの意味もない」
「ならその海の常識を取っ払おう」