レストランを出て、ホテルのフロントで預けていたカードキーを受け取ると、7階までエレベーターで昇っていった。
ふわりと香る恭平の匂いが、私の性欲をかき立てるような気がした。
「葉月…、なんかいい香りがするな。なんか着けてる?」
恭平の顔が私の首元に近づいてきて、クンクンと匂いをかいでいた。
私は香水とか着けない主義なのだけど、なにが匂っているのか気になってしまう。
「なにか匂う?」
「ん…葉月の香り」
あくまで言おう。ここはまだエレベーターの中である。
イチャつくにはまだ早い。
しかし、互いを求める本能は止められない。
7階に着くと、2人はすぐに部屋へと向かった。
そしてカードキーでドアを開けて中に入り、明かりをつけてドアを閉めると、互いの唇をかみつくように求め合った。
「んっ!んふぅ…!」
「は…づき…」
恭平は私をドアに押さえつけ、獣のように私を求めてきた。
もちろん私も恭平の唇を、舌を、唾液を求めていた。
「んんっ!んーっ!ぁはっ!きょ…へい…」
「どうした?葉月?」
「シャワー…浴びたい…」
「ダメだ。このままスるぞ」
恭平はそう言うと、私の首元に吸い付いて舌を這わせてきた。
ぬめりとした恭平の舌と唇が私の性感帯を刺激する。
「きょ…へい、せめてベッドに行こ…?」
「ここで一発ヤッてからな」
ああ、そうだった。
恭平は一度火が付いたらなかなか消えない人と言うのを忘れていた。
だけどなぜだろう。
私のカラダはどんどん熱を帯びて行くのが分かる。
下半身が恭平を欲しているのがすごく分かる。
「んっ!んっ!アァッ」
「ほんと、葉月は首が弱いよな。ま、そこがかわいいんだけどな」
恭平はそう言うと、私の首元に吸い付き華を咲かせ始めた。
紅い華が、至るところに咲き乱れていく。
「きょ…へい…。アンッ!?」
恭平の大きな手が私の胸を服の上から揉んできた。
優しいタッチから、段々と荒々しくなって行き、私自身も、服の上からでは物足りないくらいだ。
「葉月…、俺のも触って…」
恭平の荒い吐息から聞こえた声に導かれるまま、恭平のアレに手を伸ばした。
ズボンの上からでも分かるほどに熱り勃っているソレは、私が3年前に失ったモノそのものだった。
「きょ…へいの…大きくなってる…。ねぇ、咥えてイイ?」
自分から求めることなんて、今までなかった。