マニアック

絶倫男しか愛せない私って一体・・・【後編】

………

………

隆史君へ視線を投げると、視線が合う。

膝に乗せた菜々子さんをしっかりと抱き締める隆史君は、口を開くと驚くような言葉を口
にした。

「そいつ、オッパイが弱いんだ。あと、手首を縛ってやると、すげえ喜ぶ淫乱だよ」

「な、何を言うのよ、隆史君!」

カァッと頬が赤くなり、私は激しく顔を左右に振って全力で否定した。

「そうなんだ。やってみようか」

ニヤリと不敵な笑みを浮べて英彰君は、傍らにあったタオルを掴んだ。

それから、私の手首を背中にグルッと回すと、手首をタオルで拘束した。

私は英彰君の膝の上で、後ろ手に手首を縛られたまま、視線は隆史君と菜々子さんの方へ
向いているという体勢だ。

好いている男の前で、違う男に抱かれようとしている自分が、嫌らしく感じた。

それでも、もう逃げることはできない。

それに、私は段々、英彰君の男らしさに惹かれ始めていた。

 

「じゃあ、オッパイも確認するね」

英彰君が私のTシャツを捲り上げ、ブラジャーも上にずらす。

ブルンッと威勢よく、私の丸い胸が飛び出した。

大きくはないが、お椀型の形のいい乳房だと思う。

しかし、それが白日の下に晒されるのは、女としては耐えられない。

正面で寄り添う菜々子さんと隆史君も、私の動きに注目している。

「オッパイ、柔らかいな」

英彰君は後ろからやわやわと胸を揉む。

その繊細さは、隆史君以上だった。

太い腕からこんなに優しい愛撫が生まれるなんて、想像ができないくらいに。

「いやっ・・・」

口先だけの抵抗をしたものの、わずか数分の間に、私はすっかり蕩け切っていた。

それなのになぜか、英彰君は私の胸の頂には決して触れてくれない。

胸を手のひらで覆い、撫でるように愛撫するだけだ。

「あ、あの・・・」

恐る恐る振り返って、私は英彰君に話しかけた。

身動きが取れないから、余計にドキドキする。

「どうしたの、真由美ちゃん」

「お願い、その、胸の先を・・・」

「ここのこと?」

と言いながら、英彰君は私の胸の頂を、そっと人さし指でねるように触れた。
………

………
「あんっ・・・、そう、それ」

「してほしかったら、ちゃんとお願いしてみて」

「お願い、私の、胸の先を弄って・・・」

「いいよ。カワイイ、真由美ちゃん」

英彰君は笑いながら、私の両胸の頂を同時に人さし指の先で撫でた。

あっ、という切ない喘ぎ声が、堪らず口から漏れる。

私は所謂陥没乳頭で、フニフニと柔らかい桃色のそれは、男の骨張った指先で触られるだ
けで、敏感に反応してしまうのだ。

「ここ、指で弄ったら、乳首が出てくるかな」

そう言いながら、英彰君はその部分を捏ねくり回す。

「だっ、や、あっ!」

ジンジンと甘い痺れが、胸の先から全身へ広がっていく。

「ねぇ、隆史が真由美ちゃんのことを見てるよ」

喉仏を鳴らしながら、英彰君は言った。

視線を上げれば、菜々子さんを抱く隆史君が、熱っぽい目でこちらを見ていた。

「そ、それは言わないで」

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