マニアック

セックスしないと出られない部屋 中級

「あんっ……んぅ、あぁっ!」

「くっ……! 締め付け、すぎじゃない? 凄くきゅんきゅんしてるけど、俺のコレ、そんなに気に入った?」

「あう、ぁああんっ! ちが……っ、だって、あっあぁ、あんっ! 奥に、あたるからぁっ……」
………

………

 休憩しよう、と言い出したのは彼の方。だというのに。

 正常位とバック……あと、なんだっけ? 

とにかく何度も繋がってはイかされ、イってるのに

「俺はまだだから」としつこくさらにイかされて……

へとへとになった私がベットにしがみついたところで、彼は私をひょいっと抱きしめた。

 抱きしめて、これだ。

 ぐっぐっと押し上げては、こちゅこちゅと良いところにゆっくり擦り付ける……

甘ったるいようで容赦なく、隙があるようで快楽を逃せない。

 いわゆる対面座位で再び繋がり、私の奥をしつこく、隆起したソレが突き上げる。

 ――こちゅんっ! ぐっ、ごちゅっ、ぐっぐっ……ばちゅっ

「んくっ、んんっ、あっ、あぁ……」

 私のお尻を鷲掴みにして、ゆるゆると上下させながら、ぱちゅぱちゅと腰を打ちつけて……
………

………

こんなの休憩なわけがない!

「ほら、俺の方に寄りかかりなよ」

 ぎゅうっと抱きしめられると、これまでの疲労感がどっとあふれて、つい肩口に頭を乗せる。

 

「ふ、はぁ……んん……」

 汗と、初めて嗅いだ、彼の匂いがする。

 ぴったりと重なる素肌が、熱が混ざり合い、どちらとも言えない淫靡いんびな匂いが泡立つ。

 重なったところから溶けてしまいたいくらい、心地よい気だるさが私のまぶたを重くする。

 わずかな隙間もない体制は、まるで愛し合う恋人のよう――そんなわけないのに。

 

 何も考えないようにしていたのに、生身の彼をゼロ距離に感じて、胸がじくじくと痛む。

(そういえば、私から抱きついちゃった……)

 意外なことに、彼は私が身を任せたことに苛立ちを示さなかった。

 身体中汗でじっとりしているのに、彼の体温が心地よくて縋り付いてしまう。

 指一本ですら動かすのに億劫おっくうで、力の抜けた私はつい自重でさらに奥へと招いてしまった。

 

 ――ずぷっ……ごちゅっ

「ふ、あ、あんっ!」

(奥、苦しいのに……!)

 先程まで好き勝手に私のナカを蹂躙じゅうりんしてきたソレは未だガチガチだ。

 亀頭がごりごりとしつこく子宮口を押し上げ、ねて、私の気持ちいいところを弄る。

 そのねちっこくも的確な刺激に従順にされた私のおバカな身体は

「もっともっとえっちしよ?」「ナカにいてっ」

とおちんちんに媚びてしまう。

 ひくひくきゅんきゅんと締め付けてしまい、とろとろと溢れる愛液はお尻の方にも伝ってしまって……

「うっわ、すっごいぬるぬる……感じまくっているね? 気持ち良くてたまらない? それとも『こっちもいいよ』ってお誘い?」

 ――とろ……ぷにゅっ、くちくち

「あああああっ! だめっ! そこ、お尻だからぁっ!」

 たっぷりの愛液をすくった指がお尻の穴をくるくる撫でる。

くすぐったくて、膣がきゅんきゅんとおちんちんを締め付けてしまうのが止められない。

 自分でも触ることがないその部位を、私を嫌っている彼――

冬水君に触られてしまうなんて、昨日までの私が知ったら卒倒することだろう。

(いや、そもそも……)

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