マニアック

セックスしないと出られない部屋 中級

 お願いだから休ませて。

 私はそう懇願したつもりだったの。

 冬水君は

「へぇ、はじめて」

と呟き、ニヤリと笑う。

 そして、あろうことか、再びぱくりとクリを口内へ納めてしまった。

「あうっ! やだって! 言ったのにっ! 冬水君の意地悪っ、あぁっ!」

 信じられないことに、私はそれだけで、あっという間に絶頂を迎えた。

(す、吸われても、舐められてもいないのに……?!)

 ぴくぴくとこれまでとは違う感覚……いわゆる甘イキなのだろう。

冬水君は気がついていないのか、そのまま肉厚の舌で縦横無尽にとろんとろんと甘やかす。

「ひっ……! んぁっ、あぁんっ! あっあっ! イったのっ! もうイったからぁっ」

 ――ちゅぽっ、ちゅっちゅ、ちゅぷぷ……ぺちっぺち

「3回目はっや……雑魚すぎない? 都合いいけど心配になるね。こっちはどう?」

 ――じゅぶっ、ぐちゅっぐちゅ、ぬこっぬぽぬぽっ

「ひっ?! あぁっ! ナカぁ、きゅうに……!」

 ずぶ、と挿入された指は内壁を抉るように奥へ奥へと進み、ぐっぐっとむずむずするところを押し上げた。

「あぁっ、んゃ?! なに、これぇっ」

「こういうのはじめて? Gスポットだよ。クリの裏側。どう? 気持ちいい?」

「あっあっあっ! やらぁ、ごちゅごちゅっ! あんんっ」

「気持ちいいって言いなよ」

「ふっ、く! んんっ! は、あぁっ」

「すごいね。俺の指、美味しそうにもぐもぐ咥え込んじゃって。かわいいよ。このままイっちゃう?」

 ――ぐぽっぐぼっ! くぽくぽ、ぐちゅ、にゅぽにゅぽ……

「あっ、あぁっ……いくっ! いくのっ」

 ごりごりごちゅごちゅと捏ね回され、4回目の絶頂。

 

 疲労感なんてとっくにピークをすぎている。

「意識、飛ばすなよ」

 半分視界が白んでいる私は返事すらままならないのに、冬水君は私の足を肩に担いだ。そして

「イくよ」

 ――ずぷっ! ぐぷぷぷっ、ずりゅっ!

「あっ……は、あぁあっ!」

 圧倒的な質量が私を暴く。

「あぅっ! あっ、あぁっ、あああっ……!」

 はっはっはっ、と犬のように上がる息。

 ずぷずぷと最奥を目指すペニスが、ごちゅんっと子宮口を突き上げるまで、気持ちいいところを擦り、捏ねて、抉っていく。

 ばちゅんっ! と。

 行き着いた瞬間に、きゅうきゅうと締め付けながら果てた。

 

「……榊っ! 締め付けすぎ……! やっばいな、これ……! あ? カウントされてるって、はは……入れただけだけど、イった? かわいい」

 どうにかして快楽を逃がそうと必死で呼吸しているのに、

冬水君はぬーぽっ、ぬーぽっとゆっくりゆっくりしつこくてねちっこい挿入を繰り返すから絶頂が終わらない。

「ん、めちゃくちゃちんに絡んで気持ちいいんだけどさ……ずっとイってる? カウント止まってるよ。
深イキは長い1回みたいだ。一度降りて来られる?」

「むりっ! できな……っ! あぁっ!」

 硬くて、熱くて、気持ちいいところをごちゅごちゅと捏ねて、きゅんきゅん締め付けると褒めてくれるみたいにぐりぐりされて。

「も、やだ……やだぁっ! あぁっ、あん」

「は? こんなに下の口でちんこもぐもぐしておきながら、何が嫌だよ」

 泣きながら懇願すると、ばちゅばちゅ激しく突き上げてきた。

「違っ……! だって、こんなに気持ちいいのっ、知らないの……あん、おかしくなっちゃう……」

「ははっ……いいな、それ。どちらにせよ、もう他の奴とできないだろ。させるつもりもないし」

 ごちゅん、と。

 子宮口を突き上げながら、塞がれた唇。

射精するための腰つきにどれだけ手加減していてくれたのか思い知らされる。

「まだまだこんなもので終わりじゃないよ」

 射精したばかりなのに、天井を向いたままのペニスが眼前にある。

 私は部屋を出るまでに生きていられるだろうかと、意識を手放したくなった。

- FIN -

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