不倫・禁断の恋

旦那の不倫に、目には目を歯には歯を…

きっと慎吾しんごは気づかないだろう。

あたしが毎夜、一人で自慰をしていること。

だって触れてくれないだもん。

だからあたしは最近、心も身体も欲求不満だ。

何一つとして満たされていない。

それは慎吾も同じかと思っていた。

けど違った。

5年連れ添った妻のあたしに気付かれないように、

会社の女性社員と不倫していたのだ。

………

………

………

マウントをとりたいその子は、あたしに慎吾のスマートフォンからLINEをしてきた。

<岡本さんは今、あたしの部屋で寝ていますよ(笑)>

正直、「あぁそっか」と思った。

心のどこかで慎吾は誰かと一緒にいる時間が多いんだろうなと予想していたから。

だから動じなかった。

<そうですか。楽しんでくださいね。わざわざご連絡ありがとうございました。>

と返信。

すぐに既読になるも返信はなかった。

どうせ負け惜しみだと想定したのだろう。

どうぞどうぞ。

もう…知らない。

悔しい感じが否めない。

だからか、あたしは同じことをされたらどう思うか、

どう感じるかを味わせたくなった。

…正直、不倫なんてしたことないから、どうしていいものか悩む。

友達に話そうにも、忙しそうだしなぁ…

とりあえず今はすでに23時45分。

旦那の慎吾は今どこにいるのだろうか。

なんだかむなしくなる。

でも昔、友達に「目には目を、歯には歯を」という言葉を教訓として

教えられていた。

「どうやらあたしは少し優しすぎる、甘すぎるところがあるから気を付けてね!」

それを今思い出した。

1 2 3 4 5 6 7
RELATED NOVEL
夫は知らないもう1人の私… 不倫・禁断の恋

夫は知らないもう1人の私…

247 views 作・HIKARUKO
官能小説が無料で読める ちょっとエッチな子猫たん
転勤族の夫と結婚して一緒に暮らし始めて二年、理恵子は週に三回ほど短時間のパートに出る以外は気楽に家のことをする半分専業主婦のような今の立場を心地よく思っていた。 夫の転勤で慣 …

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。