こんな気持ちになったのはいつぶりだろうか。
誰かを想う気持ち。
少なくとも約1年は経つだろう。
最後の恋愛は忘れもしない。
DV男で最悪だった。
お給料をパチンコですって家賃せがまれたり、
反論したらすぐに叩く。
しかもその気でもないあたしに無理やりセックスをしてきたり。
本当に最悪。
最悪、だった。
………
かと思えば階段を歩くご老人に優しく声かけたり、
あたしと喧嘩したら絶対に花束を持って帰ってくる。
そういう優しさがあるのも知ってた。
そんな彼との恋愛は終わりを迎える。
………
………
とある日に仕事に出たっきり帰って来なくなった。
探そうとはした。
けど、いつもの謝罪の手紙と花束があった。
―こんな俺と付き合ってくれてありがとう。
―家賃も生活費もパチンコでなくなった。
―これ以上甘えられない。さようなら。
と。
ぽつんと残ってしまったあたしは、
彼との同棲2年目にして、初めて夕食を一人で食べた。
なんだか涙が出てきて、
悲しかった。
だから、おなかを撫でながら恋愛はもうしないようにと決めた。
こんなに悲しいなら忘れよう。
誰かを好きになることなんてもうしたくないんだ…………
そう思っていた。
前置きが長すぎる上に、最後の状況が分かりにくいです。