あたしの名前は、朝倉(あさくら)つぐみです。
ある日、北海道に住んでいる母親から
「会いたいから一度帰ってきてほしい。」
そんなLINEを受け取った。
どうやら北海道に住む父親が、入院してしまい、
その間、歩けない母親の面倒を見るために本州から北海道に来ていた。
母親は「やっぱりいらない」と言っていたが、
心配性なあたしと父親が無理やり来ることになった。
実家に着くとなんだかんだ言いつつ母親は喜んでくれていた。
一緒に父親のお見舞いにも行ったし、
母親と電話ではなくて、直接話が出来た。
それも楽しくてしかたがなかった。
申し訳ないけど、楽しんだ。
その帰り。
夜に自宅に着くように、朝早くの新幹線にのることになった。
新幹線は自由席なのだが、帰省ラッシュがあるらしく
かなり混んでいた。
しかたなく、ぎゅうぎゅうとしている中で
あたしは他の人と密接していた。
(うう……にしても男性多いのが嫌だなあ)
そんなくらいしか思い浮かばなかった。
(!!!)
胸に覚えた手の感触。
すぐに痴漢だと分かった。
自分みたいな人が痴漢!?
されるとかありえない!!
でもあきらかに揉まれてる。
白昼堂々とすごいな。
それくらいしか思っていなかった。
徐々に胸を揉む手はいやらしくなっていた。
乳首をこねるように徐々に濃厚になる。
しばらくそういう性行為的なことをしていなかったあたしは、
知らない男性からの愛撫にすら感じてしまっている。
(うう……)
そしておしりに固いものがあたった。
あきらかにこれは男性器だ。
おしりの割れて目辺りにこすりつけられると、
あたしもむずむずしてきた。
<「乗客のみなさまー」>
新幹線のアナウンスが流れた。
<「申し訳ございません。車輪に不具合があったので、
これから5分から10分ほどこのままでいてくださいますよう、
よろしくお願いいたします。」>