恋のはじまり

年上上司はお上手で

「たーにーやーまー」

鬼の常務と言われる亀田敬太かめだけいたさん(39歳)

あたしは入社早々から亀田さんに目をつけられている。

「はい‥‥‥なんでしょうか」

「いい加減両面コピーの操作に慣れろ!入社して2か月も経つんだからな」

「(口うるさい‥‥‥)はい、申し訳ございません」

あたしは不本意ながらも、陳謝ちんしゃした。

「いいか。俺は仕事をやろうともしない、覚える気もしない奴が一番嫌いだ」

‥‥‥?

「次はミスするな。したとても俺が強制的に直しにかかるからな。覚えておけ」

「はい」

最悪だよ‥‥‥。

だって両面コピーなんて学校じゃ教えてくれないし。

あたしはもくもくと仕事に明け暮れるのであった。

‥‥‥

‥‥‥

カチカチカチ‥‥

PCの打ち込みの音のみが響く執務室。

あたしはなんでこの会社入ったっけなぁー。

そうだ。

彼氏の会社だから。

その彼氏は‥‥‥今はあたしと別れてあたしの親友と付き合っている。

「あーあ‥‥‥」

涙が出そうになる。

「これくらいも出来ないなんて‥‥‥」

普段のあたしはこんな時どうしてたっけか。

<「次はミスするな。したとても俺が強制的に直しにかかるからな。覚えておけ」>

「ダメだダメだ。こんなのあたしらしくない。さて、帰ってネットで動画見るぞ!」

なんでかな。

亀田さんの言葉と顔を思い出せば、活力が沸いた。

「あの魔王を討伐とうばつするぞぉー!!!」

「魔王とは誰かな?」

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