不倫・禁断の恋

愛がある人に気付かない②

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まなぶとの純愛に気付かされたあたし。

怖くて正直家には帰れない。

そんなあたしを受け入れてくれたのは、他の誰でもなく、まなぶだ。

まなぶと部屋で会話をしていると、あたしのスマホに着信があった。

見たところ、案の定、旦那だ。

まなぶは「騒ぎすぎたら逆効果」と教えられて出ていない。

さらにお義母さんからも着信とLINEとメールがすごかった。

あたしは自分で言うのもなんだが、お義母さんとその取り巻き対応が素晴らしくできている。

なのでお義母さん的には今、離婚だなんて発信できない内容だと心から思うだろう。

桜井さくらい家の傷がつく、ってね。

既読もせずにあたしは客観的にこの親子を見られている。

それはまなぶの力なんだなぁ。

いつだってまなぶは‥‥‥ううん、まなぶ一家は快く助けてくれる。

神様のような存在なんだよね。

なんであたし‥‥気づくことが遅すぎた。

 

「あー、まなぶー?サラダ油だけ買い出し行って来てー」

リビングであたしとまなぶがテレビを見ていると、

まなぶママが台所から呼ぶ声がした。

「はいはい。一緒に行くか?」

手を差し伸ばされる。

旦那なら逆だったしなぁ。

優しいね、まなぶは。

「あ、待った!さっちゃんはあたしの手伝いだから、さらわないでねー」

「っとに‥‥あのばばあ」

「誰がばばあ?ごはん食べたくない訳?」

「ひとりで行ってきます」

「わかれば良いのよ」

まなぶママには敵わないね。

あたしはもちろん、息子のまなぶもね(笑)

‥‥‥

‥‥‥

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