恋のはじまり

会社の上司と×××

「あ、綾部あやべさん」

「はい?」

とある子会社で働いて、3年目になります。

大事なお仕事も任されることも多々あり、今では新人教育を受け持ったりしてます。

今日はいつも通り研修生の出迎えに、会社の入り口まで歩いていた。

そこでいきなり呼ばれて振り返ると、そこには会社社長の息子の、竜ケ崎透りゅうがさきとおるさんがいた。

「(話したことないなぁ‥‥‥)いかがなさいましたか?」

「可愛いね。有名なはずだ」

「ゆ‥‥‥?」

「ま、あとでねー」

なんだったんだ‥‥‥?

何がどうして社長息子の竜ケ崎専務が‥‥‥??

その意味を知るのは、そう遠くはなかった。

‥‥‥

‥‥‥

「今日から俺も研修に加わります、竜ケ崎です。役職は専務だ。よろしくな」

(なんであんたみたいな大物が、この平社員の研修に!!??)

あたしは心底驚いた。

仕事嫌いでそれこそ有名で、でもふらふらしていてなかなかつかめない人だ。

あたしなんか目じゃないよ‥‥‥。

「と、言うわけで‥‥‥」

!!??

やばいあたし聞き逃した!?

「研修担当してる綾部ひなさんは俺のものだから、好意持たないようにな!!」

なんか変な話してるしーー!!!!

「あの、専務!!??」

「なにか?」

「少々お時間頂いてもよろしいでしょうか!?」

「‥‥‥いやん。呼び出しだ。」

「早くこちらに」

「いやん、告白か??」

いい加減にしろよくそ専務!!!

「どちらにせよ、今後ともよろしくな!!ははっ!!」

ついていけませんがーーー!!!!

‥‥‥

‥‥‥

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