あぁ、今日も遅くなってしまった。
そう思って、私は腕時計をチラリと見る。
21時を過ぎたところだった。
会社を出て、帰り道を急ぐ。
地面には少しだけ雨の名残があった。
電車で5駅、バスで10分程の道のり。
私はこんな日に限って、バスに乗らず徒歩で帰る選択をしてしまった。
(ダイエットにもなるし、交通費も浮くし……)
そんな事を考えながら、大通りのコンビニで今日の夕飯を買う。
時間は遅くなってしまったが、ちょっとした贅沢メニューだ。
大通りを抜け、裏道に入る。
街頭の灯りが心許ないなと思いつつも、数年は通い続けている道だ。
私はいつもと何も変わらぬ足取りで自宅へと向かう。
その、途中だった。
自分の横をゆっくりと走り去ろうとした黒いワンボックスカーの中に引きずり込まれたのだ。
「?!」
突然の事に、声も出ない。目隠しをされ、状況が飲み込めないまま、車のドアは閉まった。
「大人しくしてりゃ命まではとらないよ」
恐怖で震える私に、そんな声が降ってきたかと思うと、2人の男の息遣いが聞こえてくる。
「っっん……!」
男の息遣いが耳元まで迫ったかと思うと、首筋に舌を這わせてきた。
同時に、ワイシャツの上から乳房を鷲掴みにされる。太い指が、時折乳首を
「い、いやぁっ……やめて……!」
「あんまり騒ぎ立てるとどうなるかわかってるんだろうな?素直に気持ち良くなってろよ」
スカートの中に男の手が入ってくる。
太腿を撫でまわされ、思わず私の腰が浮いた。
ストッキングを乱暴に破かれると、男の手は下着へと伸びた。
するりと脱がされ、秘部を露わにされる。
「こっちも脱いじゃおうぜ」
別の男が、私のワイシャツを無理やり脱がしてきた。
いくつかボタンの弾けた音がする。
「あっ……いや……!」