不倫・禁断の恋

愛がある人に気付かない②

………

………
「亮ちゃんお待たせ!」

「遅いぞー。まったく。俺がいないとダメなんだからな」

「‥‥‥そうだね」

「じゃ、親父のいるアメリカに行くぞー」

あたしは旅立ちます。

この旅行はただの誕生日祝いじゃない。

お義父さんが体調崩して会社の立て直しが出来ないから、

率先力のある亮ちゃんに仕事を託されたことがきっかけで、

数年ほど、アメリカに住むことになった。

これであたしも、永遠に逃げられなくなったんだった。

さよなら。大好きだったよ、まなぶ。

————-

「っは、ぁ、んあっぁ」

「ほら、もっと、泣けよ」

「ぁ、待って、亮ちゃん‥‥っ!」

秘部を舐められ続けて約半年が経った。

アメリカについてからは、挿入されることなく、ただひたすら快感を与えられている。

あたしはまなぶとのセックス以来、イケない身体になった。

それを見つけてか、あたしが亮ちゃんでイケるように、

まなぶのこと忘れられるように身体に覚えさせると言っていた。

最初は暴力があって、それが原因かもと考え始めた亮ちゃん。

けど違う刺激を、といって媚薬とおもちゃを探し出していた。

それを使って、やっとイクこと思い出したあたしの身体。
………

………
それ以来ずっとまんねりなセックスの日々。

あたしは正直言うとイク振りをしないと身体が持たない。

一応濡れるのはローションのおかげもある。

これは秘密の話だけどね。

まなぶとの‥‥‥あの感覚が‥‥‥ずっと身体の奥底に大切な箱に入っている。

まなぶが好きなオレンジのリボンで蓋をしている。

溢れないように、情事の最中にまなぶの名前を呼ばないように。

あたしは毎日が地獄のよう。

いったい‥‥‥あたしはいつまで‥‥‥

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