その日のあたしはいつもと違った。
いつもと違ってあたしはエッチな下着で会社へ出勤していた。
会社へは地下鉄に乗っている。
いつもの道なのに、すべてがいやらしく感じてしまう。
いつ装置が動くのか恐怖心と好奇心に全身が犯されている。
なぜこうなっているのかというと、日をさかのぼって………
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それは昨日の話だ。
付き合って、かれこれ2年になるあたしたち。
お互いの性生活に少々マンネリ化に陥ってしまった。
改善しようと模索しているあたしこと、
もしかして、浮気!?
と思ったけどそんなそぶりもない。
徹底してんのかな……
不安がよぎる毎日だった。
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「あーいこ」
二人そろって公休の日の夜、就寝前のできごとだ。
不気味な含みら笑いをしている僚太に一抹の不安がよぎった。
「これ、明日付けて出社してね?」
「へ?」
ピンクの紙袋に何かが入っているみたい。
「あ、そうだなー。しっかり見たいから俺が朝に着替えさせるわ。服も俺が決めるから、変えるなよ?」
「ちょ、え?僚太く―……」
「俺これからリビングで仕事するから先寝てて。おやすみ」
有無を言わさずに僚太は部屋の扉を閉めた。
唐突すぎだったが、珍しい僚太の反応にどこか嬉しかった。
期待しながらその日はぐっすりと眠った。
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