マニアック

バイブ入りの下着で…

その日のあたしはいつもと違った。

いつもと違ってあたしはエッチな下着で会社へ出勤していた。

会社へは地下鉄に乗っている。

いつもの道なのに、すべてがいやらしく感じてしまう。

いつ装置が動くのか恐怖心と好奇心に全身が犯されている。

なぜこうなっているのかというと、日をさかのぼって………
………

………
それは昨日の話だ。

付き合って、かれこれ2年になるあたしたち。

お互いの性生活に少々マンネリ化に陥ってしまった。

改善しようと模索しているあたしこと、栗山くりやまあいことは裏腹に、彼氏の原井僚太はらいりょうたくは常にウキウキしている。

もしかして、浮気!?

と思ったけどそんなそぶりもない。

徹底してんのかな……

不安がよぎる毎日だった。
………

………
「あーいこ」

二人そろって公休の日の夜、就寝前のできごとだ。

不気味な含みら笑いをしている僚太に一抹の不安がよぎった。

「これ、明日付けて出社してね?」

「へ?」

ピンクの紙袋に何かが入っているみたい。

「あ、そうだなー。しっかり見たいから俺が朝に着替えさせるわ。服も俺が決めるから、変えるなよ?」

「ちょ、え?僚太く―……」

「俺これからリビングで仕事するから先寝てて。おやすみ」

有無を言わさずに僚太は部屋の扉を閉めた。

唐突すぎだったが、珍しい僚太の反応にどこか嬉しかった。

期待しながらその日はぐっすりと眠った。

…………

…………

…………

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