ずっぷりと彼のペニスに身体を串刺しにされ、私の身体は歓喜に震えていた。
現実とは思えないようなこの状況に、身体がおかしいくらいに興奮している。
彼の腰がゆっくりと動き始め、奥をとんっとんっと小刻みに突き上げると、私はもう絶頂しているのかしていないのかわからないくらいに、狂おしい快感に翻弄された。
「あっああっ!あああ、ンッ、はあ、あっあっ……!」
奥を突かれる度に淫らな声が部屋に響きわたり、肉があたるぱんっぱんっという音が脳みそを溶かしていく。
彼の腰に脚を巻き付け、ペニスをもっともっとと締め付ける。
彼は低く呻きながら腰の動きを激しくさせ、まるで野獣のように私たちは激しく交わった。
ペニスをもっと奥へと引き込むように内壁が勝手に収縮し、その通りペニスが奥を激しく突き上げる。
「そこっ…!そこっ、きもちいっ…!」
恥ずかしさもいつの間にか無くなり、ただひたすらに快感を求めて私は腰をくねらせた。
熱くて固い彼のペニスが何度も前後に動き、私の気持ちいい場所をえぐっていく。
内壁が擦られるたびに愛液が染み出し、ペニスの動きが素早くなって、それでまた快感に飲み込まれる。
激しい動きに耐えるように手を伸ばすと、彼がその手を首へといざなってくれる。
彼の首は汗でじっとりと濡れ、その汗のにおいに下腹部が疼く。
もう何も考えられなかった。
目の前の男にしがみつき、与えられる快感に翻弄される。
唇を食べられるかのように激しく口づけられ、唾液が交わって唇から零れ落ちていく――。
繰り返されるピストンに快感はどんどん積み上がり、肉を打つ音が部屋に響くのを聞きながら、私の身体は絶頂へと押し上げられた。
ペニスが奥へずっぽりと沈まり、深いところで脈を打っている。
激しくペニスを包み込みながら膣肉が快感を貪り、目の前がチカチカと白く光った。
彼に触れられているすべての場所が熱くて、気持ちが良くて狂ってしまいそうだった。
「はあ、はーーっふ、ううっん」
絶頂しているというのにペニスは軽くトンットンッと身体の奥を刺激して、受け止めきれない快感に身体が
その締め付けに彼は低く
「その…いきなりこんな、本当にごめん…」
熱が収まった後、彼は申し訳なさそうに私にそう言った。
最中の彼はまるで別人のような激しさだったが、終わった後の彼は私のよく知っている、優しくて穏やかな彼だった。
それを見て、ああ本当に彼と、と実感する。
ずっと追いかけていた彼が私を見て、私の中で射精したことが嬉しくてたまらない。
一体何を申し訳なさそうにしているんだろう、と本気で思ってしまうくらい、私は彼のことが好きだったのだ――と、今更気が付いた。
たとえ彼の気まぐれだとしても、今日ここへ来れて本当によかった――そう思っていた私に、またしても理解できない言葉が降ってくる。
「初めて見たときからずっと気になっていて……一度話してみたいと思ってたんだけど、ずっと機会がなくて…今日話せなかったらきっと、もうずっと無理だと思ったんです。
でもあなたを前にしたら止まらなくなってしまって、それで……」
いきなりこんな風になってしまって、信じられないかもしれないんですけど僕、本気なんです――
………
………
そう続く彼の声にたまらなくなって、私は彼に抱き着いた。
………
………
「信じられない……」
自分も気付かないうちに涙声になっていた私の声に、彼が嬉しそうに吐息を漏らす。
僕もです、そうつぶやいた彼の声は、今まで聞いてきたどの声よりも甘かった。