マニアック

媚薬

「これ、なーんだ」

よく見れば、ゲームのFFに出てきそうなポーション的な形の入れもの。

つまり小瓶だ。

「中身は何」

「あったまるドリンク。飲む?」

「いらない。怪しい」

「せっかくみづきのためにあっためといたのになー」

「ならいる」

小瓶を受け取ると確かにほんのり暖かかった。

疑って悪かったね、と言わんばかりに飲み干した。

その瞬間から、なんだか肌が熱くなってきた。

 

颯太に抱きしめられると過敏に性的に反応してしまう。

ここで気づいた。

先ほどの小瓶はもしや媚薬…?

見事に的中だ。

胸に手が触れただけで気持ちよく感じる。

次の行動が楽しみでたまらない。

早く触れてほしくて、早く刺激してほしくて、

我慢できない。

気づいたらみづきは自分から颯太のペニスを引き出そうとしていた。

だがストップと言いたいのか、その手を必死にはがそうとする颯太だった。

それから颯太の手に取ったものは白いタオル。

唇は離さないままタオルでみづきの目を覆った。

媚薬のおかげで盛り切ったみづきはなにをされるのかわくわくし始める。

真っ暗で何も見えなくなるみづき。

いつの間にか颯太もそばにはいない。

呼びかけるも颯太の返事もなかった。

少しすると、細いような風が吹いた。

それは吐息だ。

颯太はふーっと耳に吹きかけている。

「ぁ‥」

それは徐々にさがっていき、鎖骨までにおよぶ。

なんだか妙なじらされ感に身震いして、甘く感じるみづき。

「一人でしてみ?」

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