「じゃー始めちゃいますか!」
「なにするの………?」
「はい口開いて?」
言われるがままにするしかなかった。
口を開くと小さな錠剤を投げ込まれる。
その反動で飲み込んでしまった。
「今のやつの取材をしたいんだ。別に殺すわけでもないし、犯すわけでもないから安心して」
「近いことはするけどなー」
近い?
怖いよ。
怖すぎる。
けど、何かをされるのではなく、あたしは放置されている。
「取材……するんですよね。なんですか」
「ん-?まだ早いね」
「?」
………
………
………
あれから何をするでもなく、
狩野さんと原さんは一緒に仕事をし始めている。
あたしなんでこんな…………
あたしいるの!?
悶々としていると、身体が少し熱くなってきたことに気付く。
ポカポカする……
ん?
いや暑い。
窓開けてほしいな……
「あ、の」
「どうしたくるみちゃん」
「あ、暑くないですか……?」
その一言で2人は豹変した。
「きたきたきたきた!!」
「俺カメラ回しますな!」
「え?え?」
あたしのその一言でいきなり急展開になった。
「よーし。カメラは固定っと」
機材を整え終ると、狩野さんはあたしの前に座った。
それから狩野さんの笑顔を見ていると、目を黒い帯のようなもので巻かれる。
何も見えなくなってしまった。
「脱がしまーす」
「へ!?待って!やだ!」
あたしの着ていた制服は前だけ開かれ、ブラジャー姿になる。
外気に触れているせいか、なんだか変な気分。