「じゃあ交代します、よろしくお願いします」
「はーい、お疲れ様です!」
それから客が来るたびに店舗に戻っては、また身体を重ねて数時間。
体力もつきてへとへとになったころに、シフト終了の時間となった。
なんとか引き継ぎの準備を済ませ控室に戻ると、マサミはへなへなと床へと座り込んだ。
夜勤にくわえて何度も絶頂した後の身体は、さすがにもう体力が残っていない。
「おつかれさま、大丈夫?」
ケロリとして控室にやってきたトオルは、マサミの身体を引き上げてくれた。
そのまま、背後から抱きしめられて胸をもまれる。
一晩中刺激された乳首は、未だに熱をもっている。
「トオルさん……もう無理ですよ……」
そうは言っていても、乳首をシャツの上から擦られて、身体がじわりと熱を帯びてきたのを自分でも感じた。
「疲れただろ、送るよ。車だからさ」
そう耳元でささやかれて、身体の力が抜けてしまう。
擦りつけられた下腹部に少しだけ硬いモノを感じて、マサミはため息をついた。
「トオルさんって……体力ありますよね……」
「まあねー」
よろよろと帰る準備を終えると、外はもう明るくなっていた。
太陽の光がまぶしい。
「ほら、こっち」
トオルに手首をつかまれて、マサミはされるがままに車へと乗りこんだ。
身体はぐったりと疲れている――が、まだ熱を欲して疼いてもいた。
「マサミと一緒のシフト、俺大好き」
そう嬉しそうに呟く男の横顔を見ながら、マサミは小さく笑ってしまった。
自分も、同じ気持ちだった。
- FIN -