恋のはじまり

誰もいないオフィスで…

スカートをずらしやすいよう、腰を浮かせると、蒼士の手がスカートの裾から入り、それをたくし上げる。

お腹まで上げられ、下着があらわになると、亜希子は自らストッキングを片足から抜き取った。

誰かが来てしまうかもしれないのに、興奮した頭ではもう、行為を止めることはできそうにない。

片足を上げると、すぐに蒼士の手が亜希子の下腹部へと触れた。

下着の上からでもわかるほどにそこは濡れ、形にそうように張り付いている。

蒼士の指が割れ目をなぞると、甘い快感が亜希子を襲った。

「はんん…っ」

硬くなったクリトリスが指先で弄られ、快感が増していく。

腹の奥が熱く、愛液がとめどなく溢れてくるのを感じて、たまらない気持ちになってしまう。

もっと快感が欲しくて、いつの間にか亜希子の腰は淫らにくねっていた。

すり、すり、と擦られるだけの刺激では物足りない。それにこたえるように蒼士の指が下着の横から入り込み、湿り気を帯びた膣口をくすぐってくる。

ぴちゃ、と粘着質な水音がオフィスに響く。

指先がゆっくりとナカに入ってくると、身体の内側から与えられる快感に、亜希子はほうっ、と熱い息を漏らした。

細長い指がナカで動き、くっと肉壁を押し上げる。

くちゅ、くちゅ、と音を立てながら内側を愛撫されると、身体に灯った熱がどんどん上がっていく。

もっと深くまで触れてほしくて、蒼士の手を上から包み込むようにして引き寄せると、蒼士が笑った。

「先輩、そんなに気持ちいいですか?」

「うん、気持ちいい…っ」

耳元に吐息が触れ、ぞわりとする。

低く笑った蒼士の声が身体の熱をさらに高め、うずく下腹部がたまらないと言うようにきゅんと震えた。

亜希子の望んだとおり、蒼士の指がさらに深くへと入ってくる。

一本だった指は二本に増え、ナカをかき混ぜるように激しく動く。

響く淫らな水音に余計に興奮して、亜希子も蒼士の下腹部を掌で擦った。

熱くて硬いそれが掌の刺激でさらに大きくなり、熱を帯びていく。

先端を指先でつまむように刺激すると、蒼士がびくりと震えて腰を引いた。

「先輩、まだだめ」

「な、んで…?」

亜希子の太ももの間から、蒼士の指が出し入れされるのが見える。

掌ごと震わせるように蒼士の手が動くと、今までとは違った刺激に亜希子は甘く鳴いた。

「ああんっ、あ、あ」

掌がクリトリスに押し付けられ、その刺激が気持ち良い。

ぬめる愛液が手の動きを助け、何度もそこを刺激されると、快感で何も考えられなくなってしまう。

腹の奥のたまらない疼きが、はやく男のモノが欲しいと叫んでいた。

スーツを押し上げる肉棒を、はやく奥まで挿入されたい。

腹の深くを刺激され、腰を打ち付けられたくてたまらなかった。

「ね、はやく…っ」

たまらず亜希子が手を伸ばし、蒼士の腰を引き寄せる。

スーツのチャックを下すと、熱くたけった男の性器が飛び出してきた。

下着をずらし、性器を握る。

先端はすでに先走りで濡れていた。

1 2 3 4 5
RELATED NOVEL

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。