「んむぅ、ん!っ」
「‥‥‥は‥‥」
優しい甘噛みのようなキス。初キスがこんな濃厚とは‥‥‥恥ずかしい。
ちゅ、ちゅく、とキレイな水音が個室エレベーターの中で響く。
こんなの、恥ずかしいってかモラルないの!!??
けど‥‥‥気持ちいい。
「む、ぅん‥‥っむ」
気が付けばあたしの胸を服の上から揉みだした。
変な感じになって、恥ずかしいとか初キスとか、そんなことどうでも良くなった。
背中に手が回ってブラジャーのホックを外される。
ちょっと待って!!??
あたしはキスから脱出して慌てて、何もかもわからなくなった。
そのまま背中をなぞられて、ゆっくりと脇から胸全体に大きな手のひらがたどり着いた。
大きく揉まれれば、変な声が出る。
「っ、ぁ、待って!待って‥‥」
「そうだな。このままならエレベーターで着いたら他のやつらの目に入ってしまうな」
「!?キャラが違う!!」
「うるさいな。これかぶってろ」
「スーツの上着?」
「いいから早く」
「あ、うん」
なんでぇ??なんで命令してくんのよ。
言われたとおりにかぶれば、あたしを抱っこして、停まった階でエレベーターから降りる。
周囲に人はいるの?
まぁ確かにこれかぶってれば周りに見られないで済む。
この真っ赤すぎる顔をな^^!!
「あれ?達哉の帰り早いじゃん」
「何抱えてんの?」
「ん-、いいモノ」
なんだ!?なんであたしモノになってんの!?
「これからセックスするから誰も入って来るなよ」
「!!??」
あたしは心の底から驚いた。
なんで原島がこんな‥‥‥こんな‥‥‥おこちゃまから「セックス」ってワードが出てくるの!!??
「はいはい、って相手は誰だよ!!」
「ほんとだよ!誰だよ!!」→小声
「‥‥‥」
原島は一瞬だけ立ち止まった。やっぱりただただ暴走してたのか?
「恋人になる人」
!!!???
周囲の人たちはざわっとしていた。
つかあたしが一番ざわっとしたわ!!なんなの!!??
そう言って静まり返った後で、あたしは入った部屋のベッドにダイブさせられた。
「ちょっと!アンタなんで‥‥‥」
「達哉」
「は!?」
「達哉って言ったら教えてあげます」
「~~~~」
「ははっ。やっぱり面白いな」
「えっ」
そして、ベッドに組み敷かれてキスをされた。
それからすぐに手を回して完全にブラジャーをはぎ取られた。
上の服を捲り上げられて、自然と両手首は拘束されてしまう。
それからねっとりとした熱い視線を向けられている。