マニアック

悪女の血

私は当惑してしまったが、兄の真剣な顔を見て思わずうなずいてしまった。

兄は電気を消してベッドの上に私を誘った。

そしてベッドの上に脚を広げて座るとズボンとパンツを脱いでしまった。

私は兄の開かれた両足の間に正座すると兄の垂れて短い毛に覆われた焦げたウィンナーを見た。

それは皮を被っていて、思わず顔をしかめるような嫌な臭いを放っていた。

私はそれを握って皮を剥いた。

そしてその皮を滑らすように上下に動かしていくと、段々それは大きく固くなって、熱気を帯びていた。

私はそれを口に入れた。

そしてよくわからぬまま無闇に顔を動かして舌で裏筋を舐めながら愛撫した。

兄は私の頭に手を置くと優しく撫で回した。

「気持ちいいよ」

私は暫くして顎が痛くなったので上半身をあげようと口から出すと、それは私のよだれで光沢を帯びていました。

「どうした?」

「ちょっと顎が疲れちゃった」

私は再び口に入れて愛撫した。

段々とコツが掴めて来て、どこを刺激したら兄が喜ぶのか、どのように動かしたら兄は最も反応するのか、そんな事を考えながら私は懸命に頬張って玩味するように舌をゆっくり動かした。

そしていよいよ兄は射精した。

私の口の中で、白い生命の源を大量に放出した。

私は口の中の白いドロドロした液体を両の掌に出してしまって、それを兄から受け取ったティッシュに包んで捨ててしまった。

「ありがとう、琴音。いいよ、俺の脚に何しても」

そう言って兄は自分の脚を私に差し出すようにして私の膝の上に置いた。

私はその2本の素晴らしく彫琢の施された美しい脚を触った。

その時、私はどうしたら良いのか全くわからなくなった。

私は兄の脚、今まで心の底から欲していたこの白い脚が、何も魅力のない陳腐な脚へと変わってしまったのを感じた。

実際は兄の脚には何一つとして変化は無く、たとえあったとしてもそれは先程までの私の情欲をそそるだけの性質を持った変化であった。

変わってしまったのはこの私であった。

私は兄の射精を手伝っていた10分ほどの間に今までの好奇心が儚く消え去ってしまった。

兄が悪いのでは無かった。

全ての原因は私にあった。

私は何も言わずにベッドから降りて、下半身を露わにして唖然としている兄を置いて部屋を出てしまった。

自分の部屋に戻ると私は気分の優れないまま不愉快を押し殺してベッドに入り、寝てしまった。

私はこの時はじめて今までの自分の性癖を気味悪く思った。

しかし決して正常になったわけでも無かった。

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