終了を証明するかのように、未だ刺激を求めてひくひく
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「うそ…うそでしょ?だって…」
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終わり、そう言われたからといって
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「もっとぉ…もっとしてよぉぉお…」
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拘束されたまま恥も
「薬が切れるまで拘束は解かずに様子を見ましょう」
「そうですね、依存性はない筈ですからすぐに戻るでしょう」
一人、二人と研究員達は機材を片手に部屋を後にする。
拘束は落ち着いたら後で解くからと未だ手足を固定されたままのミサキは一人、自慰に走ることも出来ずもどかしさに苦しまされる。
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「はずしてよぉ…イきたいのぉぉ、おまんこイきたいのぉ…」
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彼女を映す数台のカメラの映像を隣室で鑑賞されていることも知らず、うわ言のようにはしたない言葉を繰り返す。
薬が切れ、理性を取り戻すまでそう時間はかからなかったが。
薬を投与されては快感地獄に突き落とされ、全てを記録される…そんな数日は永遠のようにも一瞬のようにも感じられたが、当たり前ながら期日は来る。
その日、約束通り報酬を受け取った彼女は丁寧に駅まで送られた。
あの快感を忘れて以前と同じ生活に戻ることが出来るのか…それは誰も知らない。
しかし、もし忘れることが出来なければ…
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「またの応募、お待ちしております」
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研究所を出る際に言われたその一言を彼女は虚ろな瞳で思い返していた。
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- FIN -