「あーもう無理!」
来週の水曜日から始まる前期期末試験の勉強をしているのだが、全く頭に入らない。
1番苦手な数学の問題集を目の前に据えて、昨日から未だ3問しか解けていない。
試験に対する焦りはあるけれども、それ以上に別の事が気にかかって仕方がなかった。
よく晴れた日曜日の朝。
私は4日程前からずっと、”あの事”しか頭に無かった。
それがやっと今日の、恐らく昼前に、家に届く筈だ。
家には私ひとりしか居なかった。
両親は日曜なのにも関わらず、朝早くから仕事で家を出てしまい、1つ上の姉は、彼氏とデートに30分前に化粧やら何やらオシャレをして駅前の方へ行った。
「そう言えばお姉ちゃん、今日は帰り遅くなるって、言ってたなぁ。」
私は不意に、姉と、未だ顔の知らぬ姉の彼氏が、あっち系のホテルでイチャイチャしてるのが思い浮かんだ。
そんな事を思ってると、何だかムラムラしてきてしまった。
姉の犯される想像に、興奮してしまうのが、何とも恥ずかしく、情けない様な気がしたが、矢張り体は正直である。
机の下で、私は思わず両の太腿を擦り擦りして、パンティーに濡れた冷たさを感じた。
「ああぁ、、、早く来ないかなぁ…」
“あれ”を頼んだあの日から僅か4日しか経っていないが、今日まで”あれ”の為にひとりエッチを禁止したのだから、下腹に性欲が堆積してあるのも無理はない。
私はグダぁッとノートの上にうつ伏せに寝た。
この土日はとても大事だ、と、先生が言っていたのを思い出した。
そんなのはわかってる、わかってるけど…