ラブラブ

私達の初めての夜

文也が頭の位置をずり下げて、乳房の先を強引に口に含む。

我慢できずに小さく喘ぐと、彼は唇だけで笑ったようだ。

にちゅにちゅと舌先で転がされ、私は快楽を逃す術を求めて文也の耳朶に舌を這わせる。

「ゃ、ア、

感じちゃ……!私が頑張りたいのに……っ」

「ん、可愛いね夏美。

頑張って教えて?ここ舐められるの気持ちいい?乳首、すき?」

「う、ん、すき……」

「そっかぁ。夏美の乳首は敏感なんだね」

「ば、ばか、恥ずかしいよ!もうっ」

私は刺激に負けじと文也の耳朶みみたぶを甘噛みして、舌で輪郭を辿り、耳孔をぴちゃぴちゃと舐める。

彼は鼻にかかったうめき声を上げて、ぶるりと体を震わせた。

「あ、夏美……!そんなに舐め、たら、ふ、ぁぁっ」

「文也が舐めるから、仕返し!」

「ふふ、そういうことなら負けないから」

言葉通りに柔く歯列で噛みながら乳首を弄ばれると、

どうしようもなく膝がガクついて、私は呆気なく彼の腹の上にへたりこんだ。

その拍子に感じた自身の湿った下着の感触に、一気に体温が上がる。

「だめっ、私が……、私が教えてあげるのっ」

頬を火照らせながら涙目で睨むと、文也はなぜか両手で顔を覆った。

初体験で鼻血を出すなどという失態は避けたい

……黒歴史確定したくない……!

という呟きが聞こえてくる。

「……っ夏美、ン」

文也が何やら身悶えている隙に乳房を取り返すと、私はぬるりと彼の首筋を舐めた。

そのまま鎖骨を辿り、胸板を撫でながら、下腹に辿り着く。

へそを舌先で刺激すると、彼の唇から低い呻き声が漏れた。

文也の夜衣の裾を割り、下履に触れる。

興奮に膨れ上がった陰茎が、息苦しそうに下着を持ち上げていた。

羞恥に赤面する文也が可愛らしくて、すりすりと撫で上げると、彼は戸惑い上擦った声を上げる。

「ぅ、あ……!な、夏美、こんな、こんな気持ち良さは……っ」

初めて知る強烈な性感なのだろう。

彼は自慰じいすらあまりしていないと恥ずかしそうに言っていた。

「すごい、硬くなってる」

私は頬を火照らせながら、文也の下着をずり下げる。

途端にぶるんと飛び出した陰茎が、勢いに任せて私の唇を叩いた。

「きゃ!」

「ごっ、ごめん!わああっ、なんてことをっ」

がばりと大慌てで身を起こす文也を制して、私はうっとりと微笑んで首を左右する。

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