マニアック

ハプニングバーで大勢の男たちに押さえつけられて…

初めての経験、しかも屈辱的で、そして信じられないことに快楽を感じてしまうその淫業いんぎょうで、私が握りしめていた正気の糸は、ついにぷっつり途切れてしまった。

「ふぁぁ……っ!お尻ぃ、気持ちい、気持ちいいのっ」

「あれ、悦んでる?これじゃお仕置きになんないじゃん」

ニヤつきながらも、わざととがめる口調で男が言ってよこす。

私はもう何も考えることができずに、言葉の字面だけを耳で拾った。

「ごめんなさいっ!あッ、イく、イくぅ!ぁ、んッ、ごめ、ごめんなさいィィ……っ」

「なに、どうした?変になった?……ま、いっか。結構そそるし」

「んぁッ!あァぁぁッ!?はげし、こんな……っ!またイっちゃう、イ、っちゃ、あァァっ」

肉壁がめくり上がりそうな程、激しく深く欲望を突き立てられて、私は喉を震わせながら絶頂した。

もうずっと何度もイき続けて、快楽のループから抜け出せない。

「嬉しそうな顔してんねぇ。気持ちいいんだ?変態じゃん」

「アンタの変態オーダーに付き合ってやってる俺らに感謝してよね」

「ごめん、なさ……、ぁ、ごめんなさいっ!あ、ありがとう、ございます、気持ちよくしてくれて……っ!ありがとうございますぅっ」

拘束されたまま、顎をつきだし、四肢を突っ張ってまた絶頂する。

ごめんなさい、ありがとうございます、と私をレイプずる男たちに向かって繰り返し叫びながら、いつしか私は恍惚こうこつと笑みを浮かべていた。

その時ふと、視界の隅に友人の姿が。

驚きに目を見開いて、青い顔をして私の方を見ている。

ーーそんな顔しなくてもいいのに。

私は快楽に溺れきった頭で、そう思った。

こんな気持ちいいこと、教えてくれてありがとう。

「お、出る……!はぁ、出るっ」

「ひぃッ……ァァあああ!」

大量の中出しで子宮がぷくりと膨らんだ気がした。

それが堪らなく気持ちよくて、私はまた「ありがとうございます」とお礼を口にする。

「おい、次はケツ犯そうぜ。前と後ろにハメテサンドイッチもいいな」

「そりゃいい!まだまだ何人も順番待ちしてるし、一度出したやつもすぐ復活するだろ。この調子じゃオールナイトだな。いいかな、オーナー」

「もちろんでございます。お客様もよろしいですか?」

オーナーは私に向かって、表面だけ質問形式の言葉をかけた。

私にはYESというしか選択肢はないのだろう。

たとえNOと答えても、きっと男たちは私がYESと言い直すまで快楽でなぶるからだ。

友人が震えながら出口に向かう。

その背後を、数人の男が追いかけていった。

………

………

………

「お答えを、お客様」

………

………

………

「はい……」

もう、戻れない。

私も、きっと友人も。

………

………

………

れた笑みを浮かべながら、私はゆっくりと頷いた。

- FIN -

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