「ぁ、あ、あ、ぁあん!んぁ!!」
「で、る‥‥‥」
こうしてあたしたちは初めて二人で達した。
………
………
大きく肩で呼吸をしあう。
先輩はあたしの背中を撫でてくれている。
あぁ幸せ‥‥‥
これがいくら初恋の先輩だからとか、あの頃のままだったらこんな気持ちは生まれない。
お願いします先輩。
どうか‥‥‥どうかあたしのものになって‥‥‥。
そのためならなんだってするから。
「大丈夫か?」
ここではっと我に返った。
貪欲な感情をぬぐおうとしても涙を流す。
でもここで言ってしまったらだめだ。
告白なんか夢見ちゃだめだ。
先輩だからきっとあたしと奥さんを思って悩むはず。
この行為だってきっと意味なんか‥‥‥
「俺さ、学生時代ルナちゃん一筋だったんだよ」
「え!?」
うそ‥‥‥
「だから、結婚して忘れようとしたんだ。なんて暴露」
「そ‥‥‥な‥‥あたしは‥‥‥あたしは先輩なんかより、奥さんより‥‥‥」
「ん-?」
「誰よりも昔から先輩が大好きなんです!」
悩ませたくなかった。
けど、あたしのことで悩んでほしかった。
さぁ、存分に悩んでくださいね、新先輩。