カーディガンのポケットに入れた小さな白いリモコンを指先で触りながら美咲は期待に胸を膨らませる。
乳首は既に硬くシコっていて、ワンピースの薄い生地を押し上げていた。
周囲に人がいないのを確認して、美咲はこっそりリモコンを取り出してカチ、とスイッチを入れる。最も弱い振動を選んだのだが、ピンポイントで襲い来る刺激にカクンと膝が折れた。
すぐに姿勢を直し、近所のスーパーへと足を進める。
行き先はどこでも良かったが、コンビニは狭い。
店員や他の客に怪しまれやすいし長居は出来ない。
どうせなら夕食の買い出しをしながら広いスーパーでゆっくり楽しもうと思っての事だった。
不自然な動きにならないように、と背筋を伸ばすと下半身に力が入りバイブの刺激をより強く受けてしまう。
ついハァハァと荒くなる息をなんとか押し殺しカゴを抱えて棚を眺める。
(こんなに凄いなんて、思ってなかった…けど、このレベルなら、なんとか…)
スイッチを切れば楽になれる、そんな事が一瞬頭をよぎったがそうしてしまうのも勿体無い気がしてポケットへ伸びる手を止めた。
身体が熱くなり、背中にじっとりと汗を書いているのがわかった。
愛液の染み込んだショーツが重く感じ、少しわずらわしくなりながら水菜やトマトをカゴに入れていく。
「はぁ…あ、んん…っは…」
思わず丁度いい大きさのズッキーニやゴーヤに目が向いてしまう。
(凄…硬そう。それにデコボコしてて突起が…)
下腹部がキュンと疼き更に感じてしまい膝が小さく震える。
美咲は好奇心でバイブの振動をもう一段階上げた。
ヴヴヴヴ、と強まった刺激に腰が引けそうになるのを堪えて棚の影に足を進める。
「はぁ、あっ…あぁ…ん、う…うぅん」
脚を動かす度に角度の変わる内部の出っ張りがGスポットを擦り、シリコンのハケが振動しながら陰核を撫でる。
すっかり勃起し皮から顔を出したクリトリスの先端はささやかな刺激にすら驚くほど敏感に反応した。
モジモジと膝を合わせるような形で不格好に歩きながらも棚の商品に目をやり、その内の特売品を一つ、二つとカゴに入れていく。徐々に重みを増していくカゴを持っていることすら辛かった。
「あ、すみません」